2022年1月18日、中国メディアの中国新聞網によると、中国の動画公開サイト・ビリビリで医師が婦人科手術の様子を無断で「生中継」していたことが発覚し、警察が撮影した医師の身柄を拘束した。

記事によると、あるネットユーザーが先日「15日午後にビリビリ内の生配信コンテンツに入ったら、女性患者が婦人科手術を受ける様子が中継されていた」とネット上で告発した。

このユーザーによると、手術に当たり女性患者が現場にいた女医に対し「そこにいる男性は執刀医ですか」と聞き、女医が「麻酔医です」と答えるやり取りがあった後、カメラが回ったまま手術が始まった。この麻酔師は「デリケートな部位」を盗撮して中継していたとのことで、手術に立ち会った他のスタッフに制止する素振りはなかったという。

記事によると、具体的な中継場所、病院、医師らの身分に関する情報は明らかにされていない。18日夜に同サイトのカスターマーサービスに問い合わせたところ「このコンテンツは1月15日の生中継で何度も警告を受けて切断され、その後アカウントが永久凍結された。すでに公安機関に通報しており、捜査に協力している」とコメントしたという。

なお、山東省日照市公安局東港分局は18日夕方にSNSを通じて「医師がネット上で婦人科手術を中継しているとの通報を受けて直ちに捜査を行い、当事者である医師の身柄を拘束した。すでに事件として立件しており、現在さらに捜査を進めている」との声明を発表した。

この件について、中国のネットユーザーは「こんなやつは永久に医療に従事させてはいけない」など男性に対する非難に加え、「現場にいたスタッフを全員処分して然るべきだ」「男も男だが、この女医はもっと破廉恥ではないか」など、女医を含むスタッフの責任を問う声を寄せている。また、「何度も警告って、違法行為なのだから一発で遮断すべきだろう」といったように、同サイトの運営方法にも問題があると指摘するユーザーも見られた。（翻訳・編集/川尻）