台湾前駐ニカラグア大使が断交したのに戻ってこず、民進党議員から「反逆行為」と批判―独メディア

Record China    2022年1月5日(水) 8時20分

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台湾の前駐ニカラグア大使が退任後に台湾に戻らず現地にとどまっていることについて、民進党議員から「反逆行為」との批判の声が上がっている。

台湾の前駐ニカラグア大使が退任後に台湾に戻らず現地にとどまっていることについて、民進党議員から「反逆行為」との批判の声が上がっている。独メディアのドイチェ・ヴェレが3日付で伝えた。

2021年12月10日、ニカラグアのオルテガ大統領は台湾との断交および中国との国交回復を宣言した。この翌日、ニカラグア政府は台湾の呉進木・前ニカラグア大使夫妻の貢献への感謝を示した上で同国の国籍を付与した。これまでに2度ニカラグア大使を務めた呉氏は、断交の1月ほど前に退任していたが、台湾には戻っていなかった。

これについて、台湾民進党の林濁水・元立法委員は呉氏が断交直前に退任し、断交するとすぐに国籍を取得したことを疑問視。自身のフェイスブックで「呉氏が断交前に報告したのは良い情報ばかりだった。断交という大ごとが発生したのに台湾に戻って報告しない。一貫して不合理だ。これは完全に反逆行為だ」と批判。林氏はまた台湾外交部が呉氏を擁護していることにも不満を示し、「国の安全システムは何をしている?話にならない」とし、呉氏の年金の没収も主張した。

民進党立法委員の趙天麟氏も「外交部の機密に関係する人物が離職してなお現地に滞在しているのは、国家機密保護の抜け穴を生む恐れがある」と指摘。「外交部は呉氏に中国との関係がないか詳しく調べるべきだ」と訴えた。

一方、台湾外交部は3日、呉氏について「昨年9月28日に個人的な人生計画から退職の申し出があり認めた。(同年)11月17日に退任し、手続きは適切に行われた」とし、「呉氏は夫人の健康問題から現在は台湾に戻ることができない」との説明を繰り返した。昨年12月23日に呉釗燮・外交部長は「呉進木氏の夫人の体調がすぐれず、長距離の移動ができないために退職を申請した」と説明していた。

ニカラグアが断交を発表したことにより、台湾と国交を持つ国は14となっている。(翻訳・編集/北田

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