日中の「力比べ」がヒートアップ=判断ミス引き金に、軍事衝突に突入する危険も―米紙

Record China    2014年5月28日(水) 4時13分

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25日、米紙ニューヨーク・タイムズは、日本と中国の防空識別圏が重なる東シナ海上空で中国軍の戦闘機が自衛隊機2機に相次いで異常接近した問題について、懸念を示した。資料写真。

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2014年5月25日、米紙ニューヨーク・タイムズは、日本と中国の防空識別圏が重なる東シナ海上空で中国軍の戦闘機が自衛隊機2機に相次いで異常接近した問題について、懸念を示した。

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報道は、日本の防衛省が24日に中国軍機が自衛隊機へ異常接近する事案が発生したと発表したことについて、「これは両国の領土争いが絶えず悪化していることを示す不吉な前兆だ」と指摘。「異常接近は2回起きたという。場所は日本と中国の防空識別圏が重なる東シナ海上空だ。防空識別圏は隣接する国同士の領空を示すものであり、外国の航空機が飛行する際には、身分を明らかにするとともに、フライトプランの提出が求められる」と説明している。

また、「中国政府は昨年末に防空識別圏を設定したが、日本政府は一貫して耳を貸さない態度を示してきた。中国が防空識別圏設定を発表すると、米国はすぐに戦略爆撃機を派遣し、挑発的態度を示したが、中国側は新しい防空識別圏の規定を強行に実施することはしなかった。しかし、今回の自衛隊機への対応では、中国側の態度に明らかな変化が見られる」と指摘する。

記事は、「今回の事件は、東シナ海といくつかの無人島の有効支配をめぐる、アジアの2つの強国の“力比べ”が危険な段階にまでヒートアップしていることを示すもの」とし、「両国の海上警察は、諸島付近の公海上で“鬼ごっこ”を繰り広げている。中国船は週に1〜2度、日本が主権を有すると唱える海域に侵入・接近している。航空機がらみの事件も頻発しており、意外な衝突が起きかねない。判断ミスが引き金となり、全面的な軍事衝突へと突入する危険性もある」と伝えている。(翻訳/NY・編集/TK)

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