中国福建省で、ある消費者が中国の食品メーカー「三只松鼠（Three Squirrels）」の商品を購入したところ、届いた箱の中から生きたハムスターが発見される騒動があった。

福建省の地元メディアによると、消費者が同社のスナック菓子のセットを購入したところ、届いた段ボール箱の中からハムスター1匹が見つかった。同社のカスタマーセンター担当者は「輸送中にハムスターが入り込んだ可能性がある」と説明。返金あるいは再発送を提案したが、当事者は納得せず、混入ルートの徹底的な調査を求めた。

同社は内部調査を実施するとしているが、「物流倉庫は厳格に管理されており、従業員は業務と関係ないもの（ペットを含む）は一切持ち込むことが禁止されている」と説明。「運送会社の写真を確認したところ、届いた時点で外包は完全な状態だった」としている。

ネットユーザーから「『複数個購入したらおまけが付く』『菓子を買うとペットをプレゼント』といったキャンペーンでは？」との声が上がっていることについては、「弊社には今のところそうしたシステムはないが、今後は真剣に検討する」とし、「私たちもこのかわいいハムスターが主人を見つけられるよう積極的に社会の力を動員し、早く家に帰してあげられるようにしたい」と述べた。

同社をめぐっては製品トラブルが相次いでいる。報道によると、今年11月だけでも虫卵（ちゅうらん）、プラスチック、ワイヤー、不明の物体など、さまざまな異物の混入事例が報告されており、20年にはポテトチップスから発がん性物質が検出されたこともあるという。なお、同社製品は日本のアマゾンや楽天市場でも販売されている。（翻訳・編集/北田）