「野蛮すぎる、許したくない」=サトウキビ事件の被害男性が語る―中国

Record China    2021年12月10日(金) 0時20分

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8日、上遊新聞は、江蘇省南通市の路上で高齢者が販売用のサトウキビを奪われる事件が発生し、被害者の高齢者が憤慨していると報じた。

2021年12月8日、中国メディアの上遊新聞は、江蘇省南通市の路上で高齢者が販売用のサトウキビを奪われる事件が発生し、被害者の高齢者が憤慨していると報じた。

記事によると、同市三星鎮のサトウキビ栽培を営む68歳の男性・倪(ニー)さんが6日昼ごろ、販売用のサトウキビを載せた電動車を押していたところ、大通りで黒い制服を着た人物数人にサトウキビ50本を奪われた。

倪さんは「この日はサトウキビ80本を持って市場に売りに出た。昼までに30本が売れた。帰りの道路では販売をせず、車を押して歩いていた。黒い制服の人物がやってきた時に『ここでは売ってないよ』と言ったにもかかわらず、何も言わずにサトウキビを奪っていった。ひどい仕打ちだ」と語った。

倪さんのサトウキビを奪った人物は、同鎮の当局と請負契約を結んでいた市の景観管理会社に所属しており、露天販売の取り締まりとして手荒な行為に及んでいたことが判明。同鎮政府は契約を直ちに停止するとともに、共産党規律委員会が介入調査に乗り出した。7日夕方には同鎮当局関係者が倪さんの家を訪れて謝罪したという。

謝罪を受けた倪さんはその後「向こうが『誤った取り締まりだった』と言い、差し押さえたサトウキビを返してきた。向こうは謝ってきたが、あまりにも悪質で野蛮なので、内心では許したくなかった」と、露天販売をしていなかったにもかかわらず手荒な「取り締まり」を受けたことに対し怒りが収まらない様子を見せているという。

記事によると、トラブル発生後に現地住民が自発的に「倪さんのサトウキビを売ろう」とグループを立ち上げて倪さんを支援し、8日午前だけで300本のサトウキビを売ることができたという。

一方、三星鎮を管轄する南通市海門区は8日、同鎮の鎮長を含む6人の責任者に対する処分を下したことを発表した。(翻訳・編集/川尻

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