一人で黙々と五輪出場の夢追いかける26歳のスノーボーダー―中国

人民網日本語版    2021年11月1日(月) 19時40分

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張嘉豪さんは、たった一人ではるか遠いチリまで赴き、冬季オリンピック出場という夢を追いかけるスノーボーダーだ。

張嘉豪(チェン・ジアハオ)さんは、たった一人ではるか遠いチリまで赴き、冬季オリンピック出場という夢を追いかけるスノーボーダーだ。

■パン職人からスノーボーダーに、五輪出場の夢追いかける

西洋料理を専攻していた張さんは2012年に卒業し、パン職人になった。そしてこの年、17歳だった張さんはスノーボードに出会った。「当時、夜勤明けに友達の車に乗ってスキー場に行き、2時間半練習し、家に帰って4~5時間寝て、また一晩働いて、友達と一緒にスキー場に行くという生活を送っていた」と張さん。

2014年、張さんは大会に初出場し、バックフルツイストをきめたといい、「とてもうれしかった。新しい技ができるようになると、次の試合で披露したくなる」と話す。

2016年、張さんはニュージーランドで国際大会に初出場。中国人選手では最高の16位に入った。その時、「五輪出場の希望が見えた」という。

2020年から、張さんは北京冬季五輪出場に向けて、さまざまな試合に出場するようになった。ここ約1年、満足のいく成績を残すことはできていないものの、決して諦めることなく、「どんな困難に直面しても、自分のベストを尽くしたい」と前を向く。

「一番重要なのは目標達成ではなく、この一歩を踏み出すこと」

ナショナルチームに所属する若いアスリートと比べると、26歳の張さんは「高齢」で、五輪出場の目標を達成するのは決して容易なことではない。自ら計画して、4カ国に足を運び、世界選手権とヨーロッパカップ、ワールドカップ2試合の4試合に出場して、国際スキー連盟(FIS)のポイント50ポイント以上を獲得し、ランキング30位以内に入らなければ、冬季五輪出場にチャレンジすることもできない。

「目標が達成できなかった時はどうするのか?」という質問に対して、張さんは迷うことなく、「それは一番重要なことではない。一番重要なのはこの一歩を踏み出したことだ」と話す。

スノーボードに17歳の時に出会って26歳になるまでのこの9年間の成長を振り返り、張さんは、「17歳までは、毎日遊んでばかりだった。でも、17歳より後の自分は、理想主義者になった」と語る。

五輪に出場できるかに関わらず、今シーズンの冬が終わった後も、張さんはスノーボード業界のために何かをしたいと考えており、「こんなに長く続けてきたスノーボードが好きでたまらない。中国のウィンタースポーツ事業は急速に発展しており、人材が必要なので、必ず何かをしたい」という。

ネットで大きな話題となった張さんのSNSアカウントのフォロワーは激増し、たちまち2万5000件以上の応援や祝福メッセージが寄せられた。「予想外のこと」と驚く張さんは、「誰もがやりたいことを、僕がみんなの代わりにしているのかもしれない。青春時代を過ごすみんなが夢をあきらめないことを願っている」と語った。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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