川崎病の中国飛来説、中国の研究者が「単なる仮説にすぎない」と反論―中国紙

Record China    2014年5月22日(木) 11時33分

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21日、日本の「川崎病」は中国北東部から飛来する菌類が関与している可能性があるとの報告について、中国の研究者は「単なる仮説にすぎない」と反論した。写真は大阪。

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2014年5月21日、日本の「川崎病」は中国北東部から飛来する菌類が関与している可能性があるとの報告について、中国の研究者は「単なる仮説にすぎない」と反論した。中国紙・北京青年報が伝えた。

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米国とスペインの研究機関と日本の自治医科大学などの国際研究チームが19日に発表した研究報告によると、日本で川崎病が大流行した1979、82、86年で、発症者が多かった3月の日本上空2000〜3000mの大気中の気流を解析したところ、ちりに含まれた微生物のなかに「カンジダ」と呼ばれる菌類が54%を占めていた。この気流は中国北東部のトウモロコシや米、小麦の生産地である穀倉地帯付近から流れてきたと推計され、1987〜2010年でも同様の結果を示した。

この報告について、中国・北京市の首都小児科研究所の張霆(ジャン・ティン)副所長は、「川崎病の原因については現在も不明であり、微生物感染との関連性を疑う研究が一部で行われてはいるが、学術会議や医学雑誌でもカンジダのような真菌が原因であるとの指摘はされてない」と反論。さらに「もし真菌類が川崎病の原因であるならば、抗真菌感染薬で治療が可能なはずだが、そのような臨床例はない」として、「気流に乗って運ばれた菌類が原因とする説は、単なる仮説にすぎない」と主張した。(翻訳・編集/本郷)

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