世界における米国の地位は崩壊しかけている―米メディア

Record China    2021年11月2日(火) 5時20分

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環球網は、「世界における米国の地位が崩壊しつつある」とする評論文章が米メディアに掲載されたと報じた。資料写真。

2021年10月29日、中国メディアの環球網は、「世界における米国の地位が崩壊しつつある」とする評論が米メディアに掲載されたと報じた。

記事は、米紙ニューヨーク・タイムズ電子版が26日に掲載した、同紙コラムニストのブレット・ステファンズ氏による評論を紹介。同氏が冒頭、先日シリアに駐留する米軍拠点が無人機による襲撃を受けたことについて、「複雑で含意のある、多方の協力による襲撃だ」と米国防総省のジョン・カービー報道官が語ったことを伝えるとともに、無人機襲撃がイランの無人機5機によって行われ、イランの代理人が発射し、イランの支援と認可のもとで行われたとしたことを伝えた。

その一方で、バイデン政権はなおもイランが核合意のテーブルに戻り、署名を行うことを痛切に望んでいると指摘。「核合意復活により、数十億ドルの凍結資金が解除されてイランが多彩な攻撃の選択肢を持てるようになるにもかかわらずだ」と論じたことを紹介している。

また、25日にはマイクロソフトのネットワークセキュリティー専門家が「ロシアの諜報機関が再び数千の米国政府、企業、シンクタンクのコンピューターネットワークに侵入した」と発表したことに言及し、数か月前にバイデン大統領が自らロシアのプーチン大統領に「このような攻撃を再び起こさないように」と念を押していたことを指摘したと伝えた。

その上で、ステファンズ氏が「この時代に直面している各種の外交問題について、米国の大統領は明晰(めいせき)なアイデアを持っていないということだ。米国の世界における、困難に直面した友人にとっての頼れる盟友としての地位、そして敵にとっての重要なライバルとしての地位が崩壊しつつあるのだ」と論じたとしている。

さらに、バイデン氏が大統領就任時に「世界の動向を把握している」と述べたことにも触れ、「ところが、政府が起こりうる問題について考えた形跡は見られない。ましてや問題に対する準備などは言うまでもない」と批判、アフガニスタン問題ではバイデン氏が7月の段階で「大使館の屋上から撤収するようなシーンを見ることはない」と語っていたにもかかわらず、その1か月には多くのアフガニスタン人が現地を離れることになり、国境問題でも3月に「移民の増加は季節性」と語ったものの、この1年の移民数が記録的な水準に達しているといった「事例」を挙げたことを紹介した。

記事は、ステファンズ氏が最後に「もしバイデン氏が失敗すれば、世界の秩序に変化が生じ、われわれはますます貧しく、弱くなることを意味する。そして、狭量な民族主義者による誘惑や偽りの言葉による影響を一層受けやすくなるのだ」と結んだことを伝えた。(翻訳・編集/川尻

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