人民網日本語版 2021年10月15日(金) 21時50分
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IAEA初の高レベル放射性廃棄物地層処分協力センターが中国に設立された。
国家原子力機関によると、同機関の張克倹主任と国際原子力機関(IAEA)のグロッシー事務局長は12日にテレビ会議形式で、IAEAと中核集団原子力工業北京地質研究院による協定の署名を見守り、同研究院を「IAEA高レベル放射性廃棄物地層処分協力センター」に指定した。科技日報が伝えた。
IAEAが世界に高レベル放射性廃棄物地層処分協力センターを設立したのは今回が初めて。同センターは高レベル放射性廃棄物の処理技術の研究開発、地下実験室の設計・建設などの面で国際的な学術交流を促し、共同研究や人材育成などにさらに力を入れ、世界的な同分野の技術の研究開発プロセスをより良く推進する。
現在国際的に公認されているソリューションは、地下数百メートルの安定的な地質体における地層処分だ。中国は高レベル放射性廃棄物地層処分場の選定と評価、地下実験室の設計と建造、緩衝材の研究開発などの面でIAEAと交流と協力を持続的に展開し、数多くの科学研究中堅・専門人材を育成した。これによって中国の放射性廃棄物の管理、特に高レベル放射性廃棄物の地層処分分野の技術力が世界トップレベルになった。IAEAが批准した北山高レベル放射性廃棄物地層処分地下実験室が今年6月、正式に着工された。同研究院が設計と建設を担当。完成後は世界最大規模の、機能が最もそろった地下実験室になる。
北山高レベル放射性廃棄物地層処分地下実験室チーフデザイナーで、同研究院副院長の王駒氏は、「協力センターは共同研究の展開、国際会議の開催、研修・議論の企画などにより、中国の高レベル放射性廃棄物地層処分技術分野の実践と経験を共有し、中国とIAEA及びその他の国が交流と協力を深化させる場を提供する」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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