総合科学調査船「実験6」、ダブル台風の影響を乗り越え帰還―中国

人民網日本語版    2021年9月17日(金) 21時50分

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10日間・1800カイリ以上の航行を経て、総合科学調査船「実験6」が採取した2395点のサンプルを搭載し、16日に初航海の任務を完了し広州に順調に帰還した。

10日間・1800カイリ以上の航行を経て、総合科学調査船「実験6」が採取した2395点のサンプルを搭載し、16日に初航海の任務を完了し広州に順調に帰還した。今回の航行は激しいかく乱を受けながら粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、マカオ両特別行政区によって構成される都市圏)及びその近海における珠江の表面流出と中規模渦の影響下の水文動力学、物質輸送及びその生態応答プロセスをめぐり研究を展開した。大湾区の海洋経済発展及び生態安全保障にさらなる科学技術のサポートを提供した。中国新聞網が伝えた。

航行段階首席科学者で、中国科学院南中国海海洋研究所の杜岩(ドゥー・イエン)副所長は、「実験6の科学調査隊全員は今回の初航海任務において、台風13号(コンソン)と14号(チャンス―)の南シナ海北部への影響を克服し、一致団結し、全航行段階において30カ所の調査・サンプリングを行った。CTD作業+水採取、可視化マルチパイプ底泥採取、浮遊生物引き網作業、箱型サンプリング、重力柱状サンプリングなどの作業を行い、2395点のサンプルを採取した。全水深マルチビーム測深器、ADCP、重力計、海洋大気放射干渉計などの船載型装置・設備を使い全プロセスにわたる連続的な調査を行い、469GBの科学調査データを取得した」と説明した。

今回の科学調査任務は2つの航行段階に分かれた。第1段階の主な任務は、南シナ海北部の中規模暖水渦と大陸棚プロセスの研究だ。第2段階の主な目標は、台風に対する南シナ海上層海洋の応答の研究だ。研究内容には、台風の影響を受ける上層海洋の暖水渦の3次元構造、高周波内部波と大気海洋間の物質交換、及び浮遊生物群、生態への影響プロセスなどが含まれる。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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