Record China 2021年9月4日(土) 5時20分
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米国のハリス副大統領は8月下旬、東南アジア2カ国を訪問。中国包囲網づくりが狙いだったが、中国メディアは歴訪が「遅刻」で「不可能な任務に挑む」と皮肉った。Viet Nam
米国のハリス副大統領が8月下旬、就任後初めてシンガポールとベトナムの東南アジア2カ国を訪問した。米国主導の「インド太平洋戦略」に沿った中国包囲網づくりが狙いだったが、中国メディアは歴訪が「遅刻」であり、「ミッション・インポッシブル(不可能な任務)に挑もうとした」と皮肉った。
今回の2カ国訪問をめぐり、中国網は「『カブール陥落』の衝撃を背景とし、ハリス氏は東南アジアの同盟国の米国に対する信頼を強めようとする一方で、依然として頑迷にも関連諸国と中国の仲たがいをさらそうとした。この歴訪は全く時宜にかなっていないと言える」と指摘。まず「遅刻だった」と断じた。
その理由としては「ハリス氏が副大統領に就任してから2回目の外遊だった」と説明。「最初の外遊先はグアテマラとメキシコだった。目的はバイデン政権発足当初に直面した大量の違法移民が南部に殺到するという難題の解消だった。ハリス氏は近年では初めて東南アジア諸国を歴訪した米副大統領だが、就任から半年後になっての訪問は米政府の同地域に対する重視を示せなかった」と述べた。
次に記事はトム・クルーズ主演の人気映画になぞらえ、「ハリス氏はミッション・インポッシブルに挑もうとした」と言及。「米メディアは外交問題をめぐり成果の少ない副大統領であるハリス氏の東南アジア歴訪について、地域の同盟国に対する米国の約束を強調し、米国の信頼できる同盟国としてのイメージを固める狙いがあるが、米国の国際的な信頼に対する『カブール陥落』の衝撃がなおも続いていると伝えた」と続けた。
さらに「同盟軍のアフガニスタンからの秩序なき撤退により、ハリス氏は地域諸国の米国への疑問視に直面せざるを得なかった」とも報道。「それに加え、米軍によるカブールからの米国人および一部アフガン人の退避行動が続き、米軍撤退の時期の延長をめぐる米国とEU(欧州連合)諸国の食い違いが残されており、アフガン問題はハリス氏の頭上の『払拭(ふっしょく)』できない暗雲」になった」と論評した。
歴訪の成果に関しても「シンガポールのビビアン外相はハリス氏の到着前、シンガポールは中米両国の重要な協力パートナーであり続けるため取り組むと表明した」「ベトナムのファム・ミン・チン首相は駐ベトナム中国大使と会談した際に、対中関係発展はベトナムの対外政策の最優先事項だ。ベトナムはその他の国に対抗するために、いかなる国とも同盟を結ばない言明した」と紹介。「地域諸国は米国と中国の関係のバランスを取るため、常に自国の利益により合致した方法を模索できる」と強調した。(編集/日向)
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