Record China 2021年8月28日(土) 11時20分
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26日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、世界保健機関(WHO)の専門家が新型コロナウイルスの発生源を巡る研究が「停滞に陥っている」との見解を示したと報じた。
2021年8月26日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、世界保健機関(WHO)の専門家が新型コロナウイルスの発生源を巡る研究が「停滞に陥っている」との見解を示したと報じた。
記事は、WHOが中国に派遣した新型コロナウイルス発生源調査チームの専門家が25日に科学系学術誌ネイチャーで文章を発表し、「発生源の遡及調査は今、緊急協力が必要とされる重要な時期に差し掛かっているにもかかわらず停滞に陥っている」として、その理由には中国当局が「患者のプライバシー」を理由に一部の一次データの共有を拒み続けていることも含まれると指摘したことを伝えた。
WHOは今年初めに専門家チームを湖北省武漢市に派遣し、新型コロナウイルスがヒト―ヒト感染を引き起こした原因について調査を行った。3月に発表された分析報告では同ウイルスがコウモリから中間宿主を経由してヒトに伝染した可能性がある一方で、「実験室の事故による感染発生」については「極めて可能性が低い」との見解を示していた。
記事は、専門家が今回の文章の中で、WHOの報告は第一段階にすぎないと述べるとともに「この重要な調査のチャンスの窓は急速に閉ざされつつある。何らかの遅延が生じれば、一部の研究が実行できなくなってしまう」とも説明したことを伝えている。
その上で、中国政府が先日、これ以上WHOによる遡及調査に協力しないことを表明しており、ウイルス発生源の調査がますます困難な状況に陥っていると指摘。中国の陳旭(チェン・シュー)国連機関代表部大使が24日、WHOに書簡を送付し「もしウイルスが実験室から漏れたという可能性を排除しないのであれば、公平、公正の原則に立ち、米フォート・デトリックの実験室やノースカロライナ大学に対しても調査を行うべきだ」と主張したことを紹介した。
また、WHOのテドロス事務局長が以前に「WHOはいかなる仮説の可能性についても排除していない。今後新たなチームを作って新型コロナの起源についてさらなる研究を行う予定だ」とか語ったことを伝えた。(翻訳・編集/川尻)
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