人民網日本語版 2021年8月27日(金) 10時20分
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中国商務部の王文濤部長は「『一時的要因』が徐々に減退するに従って、下半期の対外貿易は成長傾向が徐々に鈍化し、来年は厳しい情勢になるだろう」との見方を示した。写真はマスク。
中国商務部の王文濤(ワン・ウェンタオ)部長は23日の記者会見で、「『一時的要因』が徐々に減退するに従って、下半期の対外貿易は成長傾向が徐々に鈍化し、来年は厳しい情勢になるだろう」との見方を示した。中国新聞社が伝えた。
王氏は、「対外貿易は経済をけん引する『トロイカ』の1つだ。2020年の中国対外貿易の規模は4兆6000億ドルに達して、中国の国際市場シェアの14.7%を占め、過去最高を更新した。同時に、経済成長への寄与率が28%に達した。中国共産党第18回全国代表大会の開催以降、中国の対外貿易は全財政収入へ累計11%の貢献をしたと同時に、外貨準備高は3兆ドル前後を維持して、中国の国際収支のバランスを力強く保障した」と述べた。
今年1-7月の中国対外貿易輸出入は前年同期比24.5%増加して、約10年ぶりの最高を更新した。王氏は、「その背後には数多くの『一時的要因』があり、たとえば周辺地域で新型コロナウイルスの感染状況が悪化して注文が中国に流れ込んだこと、防疫物資の輸出量が激増したことなどがある。こうした『一時的要因』が徐々に減退するに従い、下半期の対外貿易の成長は徐々に鈍化し、来年の情勢は厳しいものになるだろう」と述べた。
王氏は、「対外貿易の成長の回復はこれほど高い増加率をずっと維持し続けることはできない。私たちは対外貿易が合理的な範囲で成長することを願っている」とした上で、「マクロ政策では、政府が周期を超えた調節を強化し、対外貿易の変動幅が合理的な範囲に収まるようにし、大幅な浮き沈みが経済成長とマーケットエンティティに損害を与えるのを防止する。具体的には、中国の対外貿易は周期を超えた調節をめぐり、成長の安定、イノベーションの促進、スムーズな流れの維持、協力の拡大という4つの面に力を入れることになる」と述べた。
王氏は、「成長の安定では、主にエンティティを安定させ、受注を安定させる。現在の中国対外貿易企業はどこも輸送力の不足と輸送コストの高騰に直面し、コモディティ価格と原材料価格が上昇し、人民元レートが上昇し、労働コストが上昇する『4つの困難』に直面している。特に中小企業は一層困難な状況で、このために一連の措置を取ってマーケットエンティティと受注を安定させる必要がある」と述べた。
王氏は、「イノベーションの促進では、中国は越境ECなど対外貿易の新業態、新スタイルの発展の推進に力を入れ、技術レベルが高く、質が高く、付加価値が高い製品の輸出をサポートし、中国ブランドの海外でのプロモーション力を強化する。スムースな流れの維持では、対外貿易の産業チェーンとサプライチェーンの流れを重点的に保障する。協力の拡大では、多国間貿易体制を維持し、より多くの自由貿易協定に調印し、既存の自由貿易定をレベルアップし、全体の国際経済協力により深く融合する」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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