韓国3大バッテリーメーカー、欧米での拡大に力―中国メディア

Record China    2021年8月19日(木) 8時10分

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中国の自動車関連サイト、蓋世汽車は18日、韓国の3大バッテリーメーカーが、欧米の老舗自動車メーカーと新興EVメーカーからの注文が増加する中で、海外での拡大に一段と力を入れていると報じた。資料写真。

中国の自動車関連サイト、蓋世汽車は18日、韓国の3大バッテリーメーカーが、欧米の老舗自動車メーカーと新興電気自動車(EV)メーカーからの注文が増加する中で、海外での拡大に一段と力を入れているとする記事を掲載した。

記事によると、韓国最大手のバッテリーメーカーであるLGエナジーソリューションは、米国の電気バス会社プロテラとの契約を更新した後、米国での工場増設を加速することを検討している。SKイノベーションは、米国のパートナーであるフォードと合弁会社を設立し、事業を欧州にも拡大していく。サムスンSDIも米国に新工場を建設する可能性が高い。

プロテラは12日、LGエネルギーソリューションとの既存のバッテリー供給契約を2024年まで延長すると発表した。また、LGエネルギーソリューションの米国工場で生産された円筒形セルの長期供給に関する新しい契約も締結した。

米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の下で免税の対象となるには、EVの核心部品の75%以上を現地で生産しなければならない。LGエネルギーソリューションは米国にポーチ型バッテリー工場しかないため、円筒形セル用の新しい工場を建設する可能性が高い。同社は以前、ゼネラルモーターズとの合弁事業に加えて、米国に追加の生産施設を建設すると発表していた。

欧州市場の開拓に力を入れているSKイノベーションは、フォードとの協力関係を北米から欧州へと拡大する。フォードの製品プラットフォームおよびオペレーション責任者であるハウ・タイ・タン氏はこのほど、SKイノベーションとの合弁事業について、「北米だけにとどまらず欧州にも拡大する」と語っている。

韓国の3大バッテリーメーカーの中で後発のSKイノベーションは国内および中国、欧州、米国で積極的に拡大している。5月にはフォードとの合弁会社ブルーオーバルSK(BlueOvalSK)を設立すると発表。当面年間約60GWhを生産し、2030年までに180GWhに引き上げる。

SKイノベーションは、米ジョージア州に二つの22GWh工場を、ハンガリーにも二つの15.5GWh工場を建設している。生産するバッテリーの容量を現在の年間40GWhから2030年までに500GWhに引き上げることを目指している。

サムスンSDIは、米国市場への参入が見込まれている。報道によると、米イリノイ州中部にバッテリー工場を建設する可能性が高い。同州選出のディック・ダービン上院議員は「私たちはサムスンの大規模なバッテリー生産施設をめぐって競争している。同社の代表団が韓国からやって来た」とし、「新しい工場がリビアン工場の近くに建てられることを希望している」と述べた。サムスンSDIは、場所やその他の詳細はまだ決まっていないとしている。(翻訳・編集/柳川)

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