五輪選手はよくてもBTSがタトゥーを隠さざるを得ない理由とは?―韓国メディア

Record China    2021年8月12日(木) 21時20分

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韓国では東京五輪に出場した韓国人選手のタトゥーが注目を集め、タトゥーの合法化に関する議論が過熱しているという。写真はタトゥー。

韓国では東京五輪に出場した韓国人選手のタトゥーが注目を集め、タトゥーの合法化に関する議論が過熱しているという。8月12日、韓国メディア・マネートゥデイが報じた。

女子バレーボールの金軟景(キム・ヨンギョン)は、左足首に「37°18'48.8°N 126°48'37.4 "E」という文字のタトゥーを入れている。これは、金が生まれた京畿道安山市檀園区草芝洞の緯度と経度だ。男子陸上走り高跳びで韓国新記録を更新した禹相赫(ウ・サンヒョク)と男子3メートル板飛び込みで4位に入賞した禹ハラム(ウ・ハラム)も、それぞれ左と右の肩に五輪マークのタトゥーを入れている。また、男子スポーツクライミングのチョン・ジョンウォンも競技中、右腕全体を覆うタトゥーが目立っていた。

五輪に出場した韓国人選手は、このように自身の個性を表したり、五輪への固い意志を示したりする目的でタトゥーを入れており、競技中に堂々と披露していた。しかし韓国の芸能人については、今も衣装やアームバンドなどでタトゥーを隠して音楽番組やバラエティー番組に出演している。記事はこの理由について、「テレビ番組で芸能人がタトゥーを隠するのはテレビ局が自発的に行っていること」とし、「五輪のような『中継放送』はテレビ局が映像を制作していないため映すことが可能」と説明する。

韓国では現在、タトゥーの施術は「違法」とされている。タトゥーイストがタトゥーを施術した場合、「医療法」27条や「保健犯罪取り締まりに関する特別措置法」5条などに基づき非医療従事者による医療行為と見なされ、処罰の対象になるという。

金軟景のタトゥーも担当したというタトゥーユニオンのキム・ドユン支部長も、今年2月に医療法違反の疑いで罰金刑を受けており、タトゥーユニオンは現在憲法裁判所において違憲訴訟を進行中とのこと。キム支部長は、「世界中でタトゥーを犯罪としているのは韓国だけ。しかし韓国のスポーツ選手はかなり多くの人が入れている」とし、「メディアがスポーツ選手のタトゥーは許すのに、アイドルなど一部の人にタトゥーを隠させるのは、『二重の基準』として矛盾しているだけでなく、特定の文化や職業を嫌悪する行為」と批判している。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「個人の自由とはいえ、全身にタトゥーを入れて半そで半ズボンで街を歩いている若者を見ると恐ろしいし、美観的にもよくないと思う」「文字を入れるくらいならともかく、全身に龍の入れ墨を入れているような人を見ると嫌悪感が湧く」「同じ模様を50年も身に着けて生きる自信があるから入れてるんでしょ。服なら着替えられるけれど、タトゥーは簡単には…」「年齢制限を課すべき。学校に通う子どもたちがタトゥーを入れるような世の中にしてはいけない」など、慎重な姿勢の意見が多く寄せられている。

一方では「タトゥーは別に好きじゃないけど、医療行為がどうだのと言って違法扱いするのは反対」「合法化すればいい。恥をかいたとしても自己責任だし、合法化したほうが管理もしやすいと思う」など、合法化に賛成する声も見られた。(翻訳・編集/丸山

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