人民網日本語版 2021年8月4日(水) 21時50分
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今年はもともと「熱い」暑運(夏休みの帰省・旅行に伴う航空・鉄道輸送体制)になるはずだったが、新型コロナの再流行により状況が一変した。写真は南京の空港。
今年はもともと「熱い」暑運(夏休みの帰省・旅行に伴う航空・鉄道輸送体制)になるはずだった。1カ月前には、国内航空会社がすべての飛行機を国内路線に投入し、密なスケジュールで運航し、飛行機を大型のものに取り替え、運航便数は2019年同期の水準さえ超えた。しかしその後、河南省での記録的豪雨、台風6号「インファ」上陸の打撃を受け、さらに江蘇省南京市で発生した新型コロナウイルス感染症が他の省・直轄市に拡散して、人気観光目的地へ向かう国内便は大幅に欠航することになった。中国新聞網が伝えた。
空港では、真っ先に打撃を受けたのは南京禄口国際空港で、現時点で同空港を発着するすべての便が運航を取りやめ、関係者1600人あまりがPCR検査を受け、14日間の自宅待機となった。
航空便情報と旅程管理サービスを提供するアプリ・航旅縦横のまとめたデータによると、7月30日に湖南省では張家界荷花空港の国内便の欠航率が79.1%に上り、常徳桃花源空港は37.5%、長沙黄花空港は21.4%だった。四川省では成都双流空港が24.7%、開港からわずか1カ月の成都天府空港が92.2%。上海市では、上海浦東空港が21.7%、上海虹橋空港が14.8%だった。
航空便の欠航と呼応するように、国内の旅行プラットフォームや航空会社は感染症の伝播の動態に緊密に注目するとともに、航空券のキャンセルや変更が無料で行えるよう速やかに調整を行った。航空会社の面では、現在、中国国際航空、東方航空、南方航空などの航空会社が南京路線のキャンセル、変更、他社便への振り替えを無料で行う期間を8月31日まで延長している。また、大手航空会社は無料キャンセル・変更の対象を成都、張家界、長沙、岳陽、懐化、邵陽、常徳などの空港を発着する便へと広げた。国際航空はさらに北京、揚州、重慶、綿陽、大連、広州、珠海、瀋陽などの空港を発着する便も対象とした。
航空会社にとってみれば、正常な状況であれば、春運(春節<旧正月>期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)と暑運は一年の中の書き入れ時だ。しかし今年の春節は「今いるところで年越し」のかけ声の下、民用航空は「史上最も閑散とした春運」を迎えた。春節の連休が終わり国内の感染状況が徐々に緩和されると、押さえられていた旅行ニーズが少しずつ顕在化して、民用航空市場も旅行市場も清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月4日)連休とメーデー連休に小さなピークを迎えた。データを見ると、例年は閑散期で赤字が出る4-5月(連休期間を除く)だが、今年は一部の航空会社が黒字を達成した。同時に、今年上半期は国際航空、東方航空、南方航空の3社の業務量が19年同期の70%以上まで回復し、20年上半期に比べて損失額が150億元(約2533億円)以上縮小した。このような好転の状況が今になって突然ストップし、各航空会社の通年の収益予想にも暗い影を投げかけている。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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