2021年7月25日、米華字メディア・多維新聞は、河南省の豪雨、洪水災害に関連してネットユーザーたちが動画再生回数獲得のために不届きな映像を続々と配信していると報じた。

記事は、ある女性動画作成者が先日、流れの穏やかな川に入って寝そべりながら、まるで河南省の洪水被害に巻き込まれた様子を再現するような動画を撮影している写真がネット上で拡散したと紹介した。

そして、ネットユーザーから「常識がなさすぎる。土石流が押し寄せる川に飛び込んで魂と脳みそを洗ってこい」「既存メディアも節操がないと言われるものの、最低限の審査は通ってるし、もっとも基本的な道徳のボトムラインは守っている。セルフメディアは際限がなさすぎる」といった批判的な感想が寄せられたと伝えている。

また、「ネット動画配信の取り締まり強化がネット浄化にとって最良の方法。トラフィック数稼ぎのためなら何でもやる人間は刑務所に入れるべき」「デマや捏造を流したセルフメディアに対し、プラットフォームがしっかりとアカウント凍結などの措置を取るべき。消極的なプラットフォームは処罰せよ」など、ネット配信を取り巻く環境の浄化を求める声も多く寄せられたとしている。

記事はこのほか、21日に湖北省武漢市の消防隊員が河南省内で救命作業を行うネット動画を見た女が「河南人は人でなしだから救助したってしょうがない。彼らの命を救うためにわが湖北人の命を危険にさらすな。悪人は何人死んでもいいが、善人を死なせてはいけない」との暴言を書き込んだとして警察当局から刑事拘留処分を受けたと報じた。（翻訳・編集/川尻）