東京五輪開会式で中国から怒りの声―米TV局が「小細工」した

Record China    2021年7月24日(土) 20時40分

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中国共産党傘下の青年団体である中国共産主義青年団が米テレビ局のNBCを強く批判した。NBCが東京五輪開会式の中継で「小細工」をしたとの主張だ。

香港メディアの鳳凰網は24日、東京五輪大会の開会式の中継で米テレビ局のNBCが「小細工」をしたとして、中国共産党傘下の青年団体である中国共産主義青年団(共青団)が強く批判したと紹介した。中国人ネットユーザーも共青団に同調する書き込みを次々に投稿した。

共青団が問題視したのは、23日夜に開催された東京五輪開会式中の中継放送で、NBCが中国の選手団が入場した際に表示した中国地図だ。中国選手団の姿に重ねて画面の一部で表示したので、実際に視聴した人にはかなり小さく見えたはずだが、周辺のアジア諸国より明るく浮き立たせることで、中国の国土の形を明示した。中国国土の中で海南島と思える島の形は確認できる一方で、海南島よりも大きな台湾島は示されていなかった。

共青団は深夜になり、SNSを通じて「こそこそと動かないでいただきたい。図2こそが、完全な中国地図だ!」という文章を、NBCが放送したという画面の写真と、中国で発行されている中国地図の写真に添えて投稿した。鳳凰網は同件についての共青団の見方を「個別の外国メディアが五輪の中継の際に『小動作』をした」とまとめた。「『小動作』をした」は日本語でしばしば用いられる「小細工をした」の表現に相当する。

鳳凰網によると、同件についてコメントが次々に寄せられた。多くは、「中国一点都不能少(=中国はわずかたりとも、少なくてはだめだ)」、つまり、「中国の領土に欠落があることは許せない」とのスローガンだったという。

共青団の投稿とは別に、「中国全国の正確な表示例」と「中国全国の誤った表示例」の図を投稿したユーザーもいる。問題が発生する個所としては「尖閣諸島」、「台湾」、「南シナ海の諸島」、中印国境東部のアルナーチャル・プラデーシュ(中国名は蔵南)、中印国境西部のカシミール地方などと指摘し、すべてが中国の主張通りに中国領と表示されている地図を「正確な表示」とした。(翻訳・編集/如月隼人

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