人民網日本語版 2021年7月23日(金) 22時20分
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製造業国の生産回復で中国輸出への影響について、中国商務部がコメントした。資料写真。
世界で新型コロナウイルス感染症対策が徐々に常態化するのに伴い、感染症関連の物品貿易ニーズが減少するとともに、多くの製造業国が生産活動を再開したことが、中国の対外貿易輸出に構造調整の圧力を与えないだろうか。中国商務部は22日に行われた記者会見で、「こうした状況はチャレンジであり、さらにはチャンスでもある」との見方を示した。中国新聞社が伝えた。
同部によると、上半期には、世界規模で供給と需要の複数の要因が作用し合う中、中国の対外貿易は急速に増加し、物品輸出入額は前年同期比27.1%増、2年間(2019年と2020年)の平均増加率は10.8%の18兆1000億元に上り、輸出額は前年同期比28.1%増、2年間の平均増加率は11.3%増、輸入額は前年同期比25.9%増、2年間の平均増加率は10.3%だった。
同部対外貿易司の李興乾司長は、「今年に入ってから、ワクチン接種のペースが加速するにつれて、一部の国で経済が回復し、生産も徐々に回復していることは、中国の対外貿易にとってはチャレンジであり、さらにはチャンスでもある。一方で、中国の輸出は市場競争の激化に直面している。他方で、各国の生産回復には大量の原材料と生産設備が必要であり、中国の資本財、中間財へのニーズが目に見えて増加した。今年1-6月には、消費財輸出の占める割合が低下したが、資本財と中間財の割合が76.7%に達した。この割合は前年を2.5ポイント上回る」と述べた。
また李氏は、「最近のモニタリングの状況を見ると、対外貿易企業の約40%は新規輸出受注が全年同期より増加した。予測では、外部のニーズが回復し、中国国内経済が安定さの中で好転して、引き続き中国の対外貿易の発展を支えることになる。しかし比較の対象となる全年同期の基数が徐々に上昇するので、下半期の対外貿易増加率は低下するとみられ、対外貿易の発展は引き続きさまざまの不確実な要因や不安定な要因に直面することになるだろう」と述べた。
李氏によると、現在、世界では感染症が何度もリバウンドし、世界経済の回復状況には脆弱さが見られる。原材料価格が高止まりし、海上輸送や物流が停滞するなどの問題が、対外貿易企業の収益の可能性をさらに狭め、企業の受注への積極性にも影響を与えている。これに対し、当局は現在対外貿易情勢の変化を緊密にフォローしており、下半期には企業が直面する突出した困難や問題を重点に取り上げ、関係当局や地方政府とともに方向を定めた政策・措置を研究制定し、対外貿易企業の総合的コストを着実に引き下げるという。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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