人民網日本語版 2021年7月21日(水) 19時50分
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17日以来、河南省では記録的な大雨に見舞われており、中西部と西北部では広い範囲にわたって大雨となっている。
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17日以来、河南省では記録的な大雨に見舞われており、中西部と西北部では広い範囲にわたって大雨となっている。18日午後6時から21日午前0時にかけて、鄭州市全域で豪雨や集中豪雨となり、総降水量は平均で449ミリに達した。鄭州市市内では深刻な冠水が起きており、現在、すでに約10万人が避難し、水害により鄭州市市内で12人が死亡した。
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■鄭州地下鉄は全線運休、空港は着陸便受入を停止
鄭州市では今回の大雨の影響で、鄭州地下鉄5号線五竜口駅の駐車場とその周辺エリアで深刻な浸水が発生。20日午後6時ごろ、浸水は出入庫線の止水板を越えて本線区間に入りこみ、鄭州地下鉄5号線の列車が海灘寺街駅と沙口路駅の間のトンネル内で立ち往生した。
午後6時10分、鄭州地下鉄は全線に向けて運休の指令を発し、乗客ら計500人余りを避難させた。
また、20日午後8時から21日正午にかけて、鄭州空港では同空港への着陸便の受け入れを停止した。
河南省の大中型ダム32カ所で洪水期制限水位を超える
河南省水利庁によると、降り続く大雨の影響で、現在河南省ではすでに大中型ダム32カ所で洪水期制限水位を超えており、一部の河川では危険な状況となったり、深刻な水害が発生している区間もある。河南省中西部と河南省内黄河以北の一部地域では広い範囲で都市冠水や農地冠水が起きている。河南省水害・干ばつ防止指揮部は21日午前3時、洪水警戒警報の対応レベルをII級からI級に引き上げることを決定した。
■多方面による緊急救助作業
水害発生後、河南省委員会と省政府、鄭州市委員会と市政府の主要責任者は直ちに手配を行い、全力で災害救助の指揮を行っている。
中部戦区の許可を得て、すでに解放軍の指揮官・兵士730人を派遣。武装警察 1159人、車両60台以上、消防救助隊員延べ6760人、車両延べ1383台、民兵690人、レスキューボート35艘、その他各種災害救助装備2万5784セットを手配して災害救助に当たっている。また、救助活動は現在も行われている。
■気象専門家による解説
今回の大雨がこれほど強く、降り始めからの時間がこれほど長くなっているのはなぜなのだろうか?河南省気象台の張寧(ジャン・ニン)チーフ予報員は次のように説明している。
今回の大雨には次のいくつかの特徴がある。1つ目は降り始めからの期間が長い点。17日から、河南省の西部と中西部では4日連続で広範囲にわたり大雨が降り、今後も降り続くことが予想される。2つ目は総雨量が多い点。17日午前8時から20日午後5時にかけて、省全体の平均降雨量は113.5ミリ、焦作と新郷の平均降水量はそれぞれ210.6ミリと194.5ミリに達した。最大降水量が観測されたのは滎陽市環翠峪で、728.0ミリを記録した。3つ目は大雨の範囲が広い点。省全体で計4098カ所の雨量ステーションの降水量が50ミリを超え、100ミリ以上のところが1923カ所、250ミリ以上が606カ所あった。4つ目は大雨が降った時間帯が集中していた点。大雨が降った時間帯は主に18日夜間からで、北部や中部、西部でいずれも大雨や豪雨がみられ、局地的には集中豪雨となった。5つ目は異常気象である点だ。
今後3日間も、河南省西北部の一部地域では豪雨になるとみられている。その影響を受け、黄河中流の伊洛河や沁河などの河川で明らかな増水がみられ、黄河中流主流の花園口区間では水利部が番号を付して管理するレベルの洪水が発生し、豪雨の降る地域内の一部中小河川では警戒水位を超える洪水が発生する可能性がある。(提供/人民網日本語版・編集/AK)
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