中国製ワクチン、シンガポールは接種者にカウントせず、タイでは効果を疑問視―仏メディア

Record China    2021年7月8日(木) 12時0分

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8日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、タイ当局が中国製ワクチンの効果に疑問を呈していると報じた。写真はシンガポール。

2021年7月8日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、シンガポールが新型コロナワクチン接種者の統計に中国製ワクチン接種者をカウントせず、タイでは中国製ワクチンの効果に対する疑問の声が出ていると報じた。

記事は、シンガポール衛生省がこの程発表した全国の新型コロナワクチン接種データの中に、中国企業のシノバック製ワクチンが含まれていなかったと紹介。同省が7日に「国の接種計画のもとで接種を受けた人数のみをカウントしている」との声明を発表し、接種計画で採用されているモデルナ製、ファイザー製ワクチンの接種者のみをデータに取り込み、計画外であるシノバック製ワクチンの接種人数を除外したことを明らかにしたと伝えた。

そして、現地ではモデルナ製、ファイザー製ワクチンの接種を受けた市民が特定の活動に参加したり公共の場所に入ったりする際にコロナ検査陰性証明の提示が免除されているのに対し、シノバック製ワクチン接種者には引き続き陰性証明の提示が求められているとした。

記事によれば、今月3日現在でシンガポールにてシノバック製ワクチン接種を受けた人の数は1万7000人に留まっているという。シノバック製ワクチンを国の接種計画に入れない理由について同省は「現時点でデルタ株に対する効果を示す医療的、科学的なデータが存在しないため」と説明している。

記事はまた、タイ衛生省からリークした内部文書で、同国当局がシノバック製ワクチンの有効性に疑問を持っていることが明らかになったとも紹介。この文書は同省が先月30日に開いた会議の記録であり、「シノバック製ワクチンの接種を2回受けた医療スタッフがその後デルタ株に感染した」との情報が含まれているとした。

さらに、中国製ワクチンの有効性については、イタリアのドラギ首相が先月末にチリの状況を例に挙げて疑問を呈したほか、インドネシアでも中国製ワクチン接種を受けた医師10人以上が死亡したと伝えられるなど、世界各地から疑問の声が出ており、米ニューヨーク・タイムズも6月23日に「多くの国の事例により、中国製ワクチンが特に変異株の感染阻止に対して有効ではない可能性があることが示されている」と報じていたことを伝えた。(翻訳・編集/川尻

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