早朝の食品市場で大規模ガス爆発、死傷者多数「がれきの中で横たわる人」も―湖北省十堰市

Record China    2021年6月13日(日) 17時50分

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湖北省十堰市内の商業施設で日本時間13日午前7時半、大規模な爆発が発生した。すでに営業を始めていた店があり、爆発に巻き込まれた買い物客などもいた。

湖北省十堰市内の食料品などを販売する商業施設で13日午前6時半(日本時間:同日午前7時半)ごろ、大規模な爆発が発生した。すでに営業を始めていた店があり、爆発に巻き込まれた買い物客などもいた。

爆発が発生したのは十堰市張湾区にある41廠菜市場という市場。比較的大規模な市場とされる。食料品店など多くの店舗が入居する施設だが、すでに朝の営業を始めていた店があり、買い物客や市場内にある飲食店で朝食を取っていた人も爆発に巻き込まれた。今のところ、都市ガスによる爆発と見られている。

市場の建物は2階建てで、動画を見る限り地下室部分もあった。2階部分と1階部分の床が広い範囲に渡って崩れ落ちて地下室部分にまで落ち込んだように見える。事故発生後の比較的早い段階で、多くの人が閉じ込められたと報じられた。日本時間正午ごろまでに、144人を救出したが、うち11人は死亡し、37人が重傷と報じられた。さらに日本時間午後5時ごろまでに、150人を救出、12人が死亡、37人が重傷と、新たな情報を紹介する記事も発表された。死傷者が今後、さらに増える可能性もある。

建物の外には、爆発で吹き飛んだがれきや雑物が足の踏み場もないほど散乱した。店と店を仕切っていたと思われるれんが造りの壁がなぎ倒された光景も視認できる。がれきが散乱する表通りに横たわる人の姿も見える。爆発現場の近くにある建物では、窓ガラスが一斉に粉砕された。

爆発を目撃した男性は、「市場にある飲食店で朝食を取ろうとしていたが、まだ市場に到着しない時点で巨大な爆発音が鳴り響いた。見ると、市場全体が崩れていった。その直後に、れんがやがれきが空一面に飛び散った。れんがは私の所にも飛んできた。もう少しでぶつかるところだった」と語った。

十堰市血液バンクは、治療に用いる血液が不足しているとして、市民に献血を呼び掛けた。現地時間正午ごろまでには、市内4カ所の献血場所で市民の長い行列ができた。血液バンクは改めて、人の密集を避けるために時間をずらして献血場所を訪れるよう呼びかけた。

十堰市は、湖北省の最西部にある。新型コロナウイルス感染症が大量に発生した省都の武漢市は省の東部にあり、両市は比較的離れた位置にある。(翻訳・編集/如月隼人

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