高速道路建設から見る中国の発展―中国メディア

人民網日本語版    2021年5月17日(月) 20時40分

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1998年10月、上海市街地と嘉定区を結ぶ上海滬嘉高速道路が正式に開通した。この時から中国は高速道路建設を徐々に加速し、2020年末には総距離16万キロメートルに達した。

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遼寧省瀋陽市と海南省海口市を結ぶ瀋海高速道路の浙江省寧波市の奉化西塢出口を出て西へ向かうと、わずか3分で奉化区の市街地に着く。周辺には高層ビルが林立し、見事な緑化が施され、美しい景色が広がる。現在では瀋海高速道路、寧波繞城高速道路、浙江省寧波市と金華市を結ぶ甬金高速道路が奉化を通り、スピーディーで便利な地域高速道路網を形成している。車の流れは南北に行き来し、各地の輸送の原動力となっている。

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高速道路を走ると、日進月歩の都市・農村建設を感じることができる。地元の人によると、以前は投資を誘致するにも交通が不便なため、プロジェクトの実現が困難だった。先祖が奉化大堰出身だという葉泰海がUターンし、この地で事業を興し、道路整備に献金して、交通の便の悪かった故郷を改革開放の波に乗せた。今や高速道路網は奉化の交通の欠点を補い、区内のどの郷・鎮からもわずか30分で高速道路にアクセスすることができ、交通の便宜性という強みが企業誘致・資金導入を後押ししている。ぬかるんだ土の道から道路網へ。大きな道路が都市と都市を結び、経済・貿易面の往来、文化交流、人々の移動が一層円滑になり、さらに多くの都市が高速道路に牽引される形で工業化と現代化を加速し、様相を一新している。

高速道路を走ると、庶民の暮らしが幸せで平穏なことが見て取れる。以前は浙江省衢州市開化齊渓鎮の住民は宅配便を送るのにも受け取るのにも少なくとも30分ほどかけて隣の郷・鎮まで行かなければならなかった。豊かになる上でこうした交通アクセスの悪さが足枷となっていた。2018年末に開通した黄山市と衢州市、南平市を結ぶ黄衢南高速道路銭江源景区相互接続事業によって、周辺地域の観光客の往来が便利になり、地元の特色ある農業副産物が全国に向けて展開されることとなった。観光業のモデル転換と発展を通じて地元の人々は次々に民宿やアグリテイメントを手掛けるようになり、暮らしがますます豊かになっている。都市の再生と庶民の所得向上の鍵は交通にある。高速道路は千山万水を越えて都市と農村を結び、人々に確かな幸福をもたらしている。

高速道路を走ると、協調ある発展という時代のハーモニーが聞こえてくる。山地や丘陵が7割、平地が2割、河川や湖が1割を占めるとされる浙江省は、自然条件の制約から、高速道路の建設にアンバランスが生じていた。第13次五カ年計画期間(2016-20年)における温州市文成県と泰順県を結ぶ文泰高速道路の開通によって省内各県に高速道路を開通させるという目標が達成され、多くの地方が「高速道路の夢」をかなえた。浙江省の第14次五カ年計画(2021-25年)の第一歩における重点は、交通計画によって産業、都市・農村、区域配置の最適化を推進し、共に豊かになることを後押しすることだ。地域の特色と結びつけて、人口・経済発展面の優位性に適応し、単一交通から立体交通、総合運輸へと向上させ、従来型の交通から未来型の交通へと向上させることで、構造の最適化、質的向上、グリーン・低炭素、安全な運行を促進することができる。

高速道路を敷設し、未来へと疾走する。1998年10月、上海市街地と嘉定区を結ぶ上海滬嘉高速道路が正式に開通した。この時から中国は高速道路建設を徐々に加速し、2020年末には総距離16万キロメートルに達した。高速道路の1本1本が中華の大地を織りなす縦糸や横糸のようなもので、沿線には河や湖や海、都市や農村があり、風土や人や文化があり、物産と経済がある。道路と道路の間で、地域と地域の間で、都市と都市の間で人々は前進のスピードを感じ、中国の発展の脈動を体感するのだ。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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