人民網日本語版 2021年5月7日(金) 10時20分
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中国科学院南京地質古生物研究所によると、中国、英国、ドイツなど複数の国の古生物学者が中国の福建省で、約1500万年前の化石の宝庫「漳浦生物群」を発見した。
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中国科学院南京地質古生物研究所によると、中国、英国、ドイツなど複数の国の古生物学者が中国の福建省で、約1500万年前の化石の宝庫「漳浦生物群」を発見した。この生物群には大量の琥珀と植物の化石の標本が残されており、太古の生物の熱帯雨林における生活シーンを生き生きと示している。新華社が伝えた。
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今回見つかった漳浦生物群は福建省の漳浦県に位置し、その地質時代は約1500万年前。研究チームは10年にわたる野外採取により、2万5000点以上の昆虫を含む琥珀と、5000点以上の植物の化石を取得した。見つかった化石の多様性から、漳浦生物群の琥珀群系は過去100年で新たに見つかったうち最も豊富な琥珀生物群だとわかった。これはミャンマー・カチン州琥珀生物群、バルト海琥珀生物群、ドミニカ琥珀生物群と共に世界4大琥珀生物群を構成している。
漳浦琥珀には大量の標本が保存されており、うち昆虫が最も豊富で少なくとも20目・200科に上る。最も多いのは蚊などの双翅目で全体の約55%を占めている。
同研究の指導者の一人で、中国科学院南京地質古生物研究所の王博(ワン・ボー)研究員によると、漳浦生物群は種が極めて豊富な熱帯雨林化石バンクであることは、約1500万年前に熱帯雨林が福建省南部に広がっていたことを意味する。そこの年平均気温は22.5度、年間降水量は2000ミリ近くで、一年を通じて植物が成長できた。森林の中には花や苔が生え、多くのカタツムリ、クモ、ミツバチ、コオロギ、カブトムシなどが生息していた。そのうち多くの種が現在も存在している。
王氏は「特に今回見つかった琥珀の化石は、1500万年前の森林の生物の生存状態を立体的に示している。これは天然の太古生物博物館のようなものだ」と述べた。
関連する研究成果は1日、米サイエンス誌の姉妹誌「Science Advances」に掲載された。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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