2014年4月29日、イスラエルメディアは中国を10日間旅した米国人の記事を掲載した。記事では、中国の政府と国民が共に領土問題において輝かしい歴史を取り戻したいという共通の認識を持っていると説明した上で、これに対して賢明な対応をしていく必要があると主張している。30日付で環球時報が伝えた。

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中国には、ニューヨークに匹敵する大都市が8カ所存在し、広州や北京、上海などが挙げられる。また、ロサンゼルス規模の都市は20カ所、フィラデルフィア規模の都市は50カ所以上に達する。これらの都市には単調で味気ない建築物や道路渋滞が多く見られるが、一方で北京には古き良き趣が漂う湖が存在し、上海にも歴史のあるヨーロッパ様式の建築物が多く、まるでフランスにいるかのような雰囲気が味わえる。

中国の大都市では、欧州のブランドの大型広告を必ず目にする。中国の消費者はマクドナルドやケンタッキーフライドチキン、スターバックスを好む。しかし、その生活スタイルに関する考え方は、米国同様に欧州の影響を受けている。

共産主義国家と呼ばれる中国だが、高齢者のための社会や医療保険のセーフティネットは整っていない。しかし実際に中国を訪れると、ベルリンの壁が崩壊したときの重苦しさとは全く異なり、暖かな日差しを浴びているような落ち着いた雰囲気を感じる。

中国は確かに自由な国ではなく、国民の権利が欠けている。しかし中国政府や国民は、中国が中国であること、中国が歴史上で保有してきた全てを保有し続けることを願っており、我々はこれに対し賢明な対応をしていく必要がある。国家の領土問題に敏感なのは中国政府だけでなく、国民も同様なのだ。（翻訳・編集/藤）