米国のアジア系五輪代表選手「金メダルを獲得しても差別からは逃れられない」―中国メディア

Record China    2021年4月10日(土) 20時20分

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8日、海外網は、アジア系住民への誹謗中傷や暴力が頻発している米国で、アジア系のアスリートが声を上げ始めたことを報じた。写真は北京オリンピック公園。

2021年4月8日、海外網は、アジア系住民への誹謗(ひぼう)中傷や暴力が頻発している米国で、アジア系のアスリートが声を上げ始めたことを報じた。

記事は、平昌冬季五輪スノーボード女子ハープパイプ金メダリストの韓国系選手であるクロエ・キムが米メディアの取材に対し、SNS上で頻繁に差別的言論や誹謗中傷を受けていることを明かしたと紹介。キムは「プロスポーツ選手で、五輪チャンピオンであっても、アジア系ということで差別され、スポーツでのキャリアに対するリスペクトもない。中国へ帰れ、白人のメダルを奪うななどと書かれていたこともある」と語り、新型コロナウイルスによって差別がさらに広がる中、「もはや沈黙を保っていてはいけない、立ち上がって非難しなければ」という思いに至ったと述べた。

また、米国代表として東京五輪に出場する日系の空手選手・國米櫻(こくまい・さくら)も「先日、公園でトレーニングをしていたら、1人の男に絡まれた。差別的な言葉を浴びせられてショックを受け、今思い出しても感情的になってしまう」と明かしたとしている。

さらに、東京五輪への出場を目指している韓国系体操選手のユル・モルダウアーは「3月に自動車を運転中、突然ある女性に止められ、罵声を浴びた。自分の仕事は米国代表として戦うこと。邪魔をしたり罵ったりする相手がいれば、それを払いのけるしかない」と語ったことを伝えた。

記事は、これらのアジア系アスリートが自らの経験を打ち明けて公に非難することで、米国内のアジア系住民のために声を上げようとしているとし、國米櫻の「ネットで見る状況に比べれば自分が体験したことは大したものではない。多くの人が暴力を受けて傷ついていて、命を落としてさえいる。誰の身にも起こり得ることだから、みんなの意識を高めたい。自分の周りの人を支え、守らなければならない」という話を紹介した。(翻訳・編集/川尻

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