anomado 2021年3月27日(土) 15時20分
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チャン・イーモウ監督初のスパイ映画である「懸崖之上」が、4月30日に中国全土で劇場公開されることが明らかになり、ゴールデンウィークの興行収入が期待されている。
作品が世界で高い評価を受ける、中国を代表する映画監督チャン・イーモウ。彼の初のスパイ映画「懸崖之上」(原題)が、4月30日に中国全土で劇場公開されることが明らかになった。
チャン監督はこれまでにもたびたび新しい映画ジャンルに挑戦し続けてきた。メガホンを取った作品は、武侠映画の「HERO」、歴史戦争アクション映画の「グレートウォール」、オムニバス映画「愛しの故郷(ふるさと)」、ヒューマンドラマ映画「一秒鐘」(原題)などで、そのジャンルは多岐にわたる。70歳となった現在も制作意欲は衰えず、今回の映画についても「中国の映画史上、スパイ映画の数はとても少ない。今回はいい脚本に出会ったので、特別な映画を作りたかった」と熱く語った。
この映画の舞台は、日中戦争の足音が忍び寄る1930年代の冬のハルビン。旧ソ連で特訓を受けた後、ハルビンに派遣された「ウトラ(烏特拉)」と呼ばれる4人組が、日本軍による人体実験の証拠を見つけるため、スパイ活動を展開するというサスペンスだ。
映画は1人のヒーローの物語ではなく、多くの人物が絡む群像劇で、それぞれの視点からスリルあふれるスパイの攻防を生々しく表現したという。チャン監督は「群像劇で登場する個々の人物の特徴を表現することはとても難しく、映画監督としての挑戦でもあった。あらゆるキャラクターの設定に手落ちがないよう注意するほか、最も肝要なところを捉え、引き立たせる工夫が必要だった」と語った。
予告編と併せて公開された映画のポスターには、大雪が降る中、使命を背負った「ウトラ」の4人が崖の下を進む姿と、敵対組織の5人が崖の上に立つ姿が映っている。9人のそれぞれ異なる表情から、この戦いがいかに熾烈であるかが伝わってくる。
チャン監督が魂を込めてメガホンを取ったスパイ映画が、どのような仕上がりになったのか。また、5月1日から始まるゴールデンウィーク(黄金周)の興行収入記録を塗り替えることができるのか。どちらも気になるところだ。(提供/華流・anomado)
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