2021年3月10日、中国経営網は、中国の化粧品ブランド花西子（FLORASIS）が日本のアマゾン（Amazon）での販売を開始したと報じた。

記事は、花西子ブランドの化粧品が1日に日本のアマゾンで販売を開始し、「多くの製品がたちまち売り切れた」と紹介した。

そして、中国では219元（約3660円）で売られている口紅製品の「同心錠リップ」が日本のアマゾンでは6129円で販売されており、国際的な著名ブランド・シャネルの口紅製品の販売価格5270円を上回る金額であるにもかかわらず売れ行きは好調で、発売当日には日本のアマゾンの口紅売れ筋ランキング3位に入ったと伝えている。

なお、アマゾンの売れ筋ランキングは毎時更新されるもの。記事が紹介した3月1日のある時点でのランキングではメイベリンの口紅が1位、ビーアイドルの口紅が2位、花西子の「同心錠リップ」が3位となっていた。3月11日午後5時現在のランキングではメイベリンの口紅が引き続き1位で、ビーアイドルの口紅も3位に入っているが、花西子の「同心錠リップ」は180位となっており、売れ筋ランキングの上位エントリーは一過性のものだったことがうかがえる。

記事は、花西子が浙江省杭州市で生まれたブランドであり、2017年の設立以降「オリエンタルビューティー」をテーマに、数多くのオリエンタルな伝統工芸を現代に蘇らせ、中国の伝統文化が十分に醸し出されたデザインの化粧品を発売していると説明。昨年の年間売り上げは30億元（約500億円）を突破したと伝えた。

その上で、「中国文化の特色を強く持つこのようなブランドが日本で大人気となったことは、経済のグローバル化により花西子ブランドがリードする中国文化ファッションブームが徐々に海外に影響し始めていることの表れと言えるかもしれない」と評している。（翻訳・編集/川尻）