中国が世界最大の望遠鏡の建設に参加―中国メディア

人民網日本語版    2021年3月10日(水) 17時50分

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武向平氏は「世界の各方面の協力と努力により、人類史上最大の望遠鏡であるスクエア・キロメートル・アレイの建設が今年7月より始まり、2028年に全体の10%が完成し、観測を開始する見通しだ」と述べた。

全国政協委員で、中国科学院院士を務めるSKA中国首席科学者の武向平(ウー・シアンピン)氏は4日、「世界の各方面の協力と努力により、人類史上最大の望遠鏡であるスクエア・キロメートル・アレイ(SKA)の建設が今年7月より始まり、2028年に全体の10%が完成し、観測を開始する見通しだ」と述べた。人民日報が伝えた。

国際ビッグサイエンスプロジェクトの一つであるSKAは、世界最大かつ感度が最高の望遠鏡の建設を目指している。その受信面積は1平方キロメートルに達する。「中国天眼」(FAST)は世界最大の単一口径球面電波望遠鏡である一方で、SKAは多くの小さなパラボラアンテナの組み合わせからできている。FASTは北半球に位置するのに対して、SKAは南半球に位置する。両者は相互補完とし、共に人類の天文研究事業に貢献する。

SKAプロジェクトは中国が国際熱核融合実験炉(ITER)計画に続き参加する2つ目の国際ビッグサイエンスプロジェクトだ。1993年に東京で開かれた第24回国際電波科学連合総会において、中国を含む10カ国の天文学者が共同で、次世代の大型電波望遠鏡の建設を計画するよう提案した。SKA機構が2011年にローマで正式に設立され、中国は9の創設国の一員となった。

中国科学院国家天文台の研究員である秦波(チン・ボー)氏は、「ITER計画の参加と異なり、SKAプロジェクトは中国にとって初めてプロジェクト立案・検討から国際機関の創設、基本ルールと条約の策定からプロジェクト建設・運営に至る全プロセスに参加し、重要な役割を担う国際ビッグサイエンス計画だ」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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