ショートムービーアプリTikTok（ティックトック）の中国国内版「抖音」（ドウイン）のアカウントを開設した香港の俳優アンディ・ラウ（劉徳華）が7日、初めてのライブ配信を行い、3200万人以上が視聴。芸能人のライブ配信としては最高記録を樹立した。

アンディ・ラウは先月下旬に「抖音」アカウントを開設。5本の動画を投稿して、フォロワー数がすでに5000万人を突破している。7日、プロデュース兼主演映画「人潮洶湧」のPRのため、アカウント開設から初のライブ配信を実施。開始13分で1000万人、33分で2000万人、66分で3000万人をそれぞれ突破し、最終的に3206万人が視聴。「抖音」の芸能人のライブ配信では新記録となった。

アンディ・ラウ主演の中国映画「人潮洶湧」は、2012年の日本映画「鍵泥棒のメソッド」をリメークした作品。中国が春節（旧正月）を迎える今月12日に封切り予定となる。8日午前の時点で、12日公開の映画の前売り券のうち、トップは人気シリーズ最新作で妻夫木聡ら日本人キャストが出演する「唐人街探案3」（僕はチャイナタウンの名探偵3）。2位を大きく突き放して3億5000万元（約57億円）となり、「人潮洶湧」は5位につけている。

なお、昨年12月公開のアンディ・ラウ主演映画「拆弾専家2」（SHOCK WAVE2/ショックウェイブ2）は、上映39日間で興行収入は12億7500万元（約208億円）を記録。中国で上映された香港映画では歴代2位の記録を打ち立てた。それだけに、「人潮洶湧」もこのライブ配信で弾みをつけてのヒットが期待されている。（Mathilda）