Record China 2021年1月23日(土) 21時50分
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22日、韓国メディア・韓国日報によると、韓国の国立大学で行われた研究に世界から批判の声が寄せられている。写真は忠北大学。
2021年1月22日、韓国メディア・韓国日報によると、韓国の国立大学で行われた研究に世界から批判の声が寄せられている。
記事によると、世界的学術誌「フロスワン」は最近掲載された韓国・忠北大学獣医学部のパク・ギョンミ教授チームの論文を「研究倫理の問題により再評価している」と明らかにした。国際学術誌が研究内容ではなく、動物実験の過程における倫理問題を指摘し、当該論文の再評価を公に行うのは異例のことという。
パク教授チームの研究は、健康な2匹の犬の眼球を摘出し、3Dプリント技術を使って開発したコンタクトレンズ形式の人工眼を入れるという方式で行われた。実験で使われた犬は2匹共、安楽死処分となった。この論文は忠北大の動物実験倫理委員会の承認を受け、フロスワン内のレビューを経て掲載されたが、多くの読者から「研究倫理問題」の指摘と、「実験に使われた動物の苦痛を和らげるための適切な措置が取られなかった」との批判が相次いだという。
フロスワンのウェブページには「研究が単純に美容目的なら犬2匹を犠牲にした研究方法は正当化できない」「実験に使用された犬に対して麻酔や鎮痛管理がきちんと行われていたのか、その根拠がない」などの批判が書き込まれているという。記事は「美容目的に対する指摘が出たのは、パク教授チームの研究目的で『人工眼は美的にも優れている』『目が摘出された犬の顔は美しくない』などと言及されているためとみられる」と説明している。
これについてパク教授は「単純に美的な部分のためだけの研究ではない」と説明。また「強力な鎮痛剤を術後2週間にわたって使用した」とし、「国内外で動物実験をめぐる社会的雰囲気が大きく変化したと感じた。今回のことをきっかけに多様な意見を聞き、実験計画を立てる前に倫理問題についてより深く考えたい」と話しているという。
ある専門家は「韓国では委員会が実験倫理について判断するというより、内部承認のための機関として運営されている」とし、「英国などでは今回の実験に承認が下りない可能性が高い」と説明。その上で「今回の研究では健康な犬の目を摘出したが、その研究結果が実際のところ犬にとってどれほど役立つか、どれほど苦痛かということに対する検討が足りなかった」と指摘したという。
これを見た韓国のネットユーザーからも「残忍過ぎる」「これは明らかな動物虐待だ」「獣医学部の教授が?本当に驚きだ。探せば本当に人工眼を必要としている犬がいただろうに」「人間は本当に残忍だということを改めて思い知らされた。人間と共に暮らす動物がかわいそう」「手術後に安楽死させたという事実も衝撃的。手術は失敗したのか?犠牲になった犬に申し訳ない」「教授に厳しい処罰を与え、業績や実績のために無分別に実験を行う人たちに警告を与えよう」など批判的な声が続出している。(翻訳・編集/堂本)
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