<韓国船沈没>生存者が語る沈没の恐怖「船が水を飲んでいるようだった」―韓国紙

Record China    2014年4月18日(金) 17時31分

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17日、韓国紙に掲載された韓国船沈没事故で救助された学生の証言は事故の恐怖を物語っている。写真は中国の報道。

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2014年4月17日、韓国・中央日報は16日に発生した韓国旅客船「セウォル号」沈没事故で救助された安山市の檀園高校の学生の証言をもとにした記事を掲載した。18日付で中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

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檀園高校の2年生325人は済州島へ修学旅行に向かうため、15日の晩に船に乗り込んだ。その日は霧がひどく、午後9時ごろになってようやく出航したとき、生徒らは「やっと済州島に行ける!」と歓喜した。翌日の朝、目を覚ますと船はもう珍島(チンド)の近くまで来ており、デッキで海を背景に記念撮影する学生もいた。

船が揺れ始めたのは午前8時40分ごろ。生徒は揺れに不安を感じながらも、波のせいだろうと思っていた。しかし船が次第に傾き始めると、生徒たちはパニックになった。「何が起こったの?まさか沈没?」「先生!船がおかしいです!」

生徒の一人チャンさんは、同じ班の生徒と朝ごはんを食べてくつろいでいた。しかし突然ボンッ!と室内の電灯が爆発し、船が傾きだした。部屋は真っ暗。2〜3分のうちに、窓やドアは水没してしまった。

「乗客の皆さん、危険ですので外に出ないでください。そのまま動かず救援を待ってください」。船が沈んでいく間、船内放送は「動かないでください」と繰り返した。救命胴衣の指示もなく、そもそも乗船時に説明すらなかった。水がものすごい勢いで船内に入ってくる様子は、まるで船が水を飲んでいるようだった。

水が船内に入ってきたので、チャンさんたちは素早く救命胴衣を取り出して身に着けた。救命胴衣はファスナーがなかったり壊れていたりしていて、ヒモで固定する生徒もいた。船は90度に傾き、水が腰のあたりまで来たため、チャンさんたちは救命胴衣の入っていた板を使って上に登ろうとしたが、板は割れてチャンさんたちは浸水した部屋に落ちてしまった。なかには落ちたあと海水に流され、必死に泳いでいる生徒もいた。その後出口まで出たとき、外からヘリコプターの音が聞こえ、チャンさんは無事救助された。(翻訳・編集/藤)

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