改善されない中国の信号無視、ルーツは自転車文化にあり―米紙

Record China    2014年4月16日(水) 2時30分

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12日、中国に深く根付いた自転車文化が、自動車が主流となった今、交通に大きな影響を与えている。写真は中国各地の渋滞。

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2014年4月12日、米紙USAトゥデイによると、中国に深く根付いた自転車文化が、交通に大きな影響を与えている。14日付で環球時報が伝えた。

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中国の道路では自動車、自転車、歩行者が信号無視をする光景が多く見られる。これは「中国式道路横断」とも呼ばれ、国内でも問題視されている悪習だ。この対策として、1年前には北京市などが交通違反をした歩行者に罰金を科す制度を実施。しかし民衆の危険意識が低い上、交通警察官の監視も緩く、大きな改善には至っていない。

この悪習がもたらした結果は数字からも見てとれる。警察によると、中国では交通事故で死亡する人が年間6万人以上というが、中国疾病制御システムの統計ではこの4倍以上の数字が出ている。一方、世界保健機関(WHO)の去年の報告によると、2010年米国において交通事故で死亡したのはわずか3万3000人。中国の児童の年間交通事故死亡率は米国の2.5倍以上にも上る。

専門家によると、中国の交通における悪習は、急速な増加により法律と管理体制が停滞している自動車が原因だという。中国の自動車文化が発達したのはほんの10年前で、それ以前は自転車が自由勝手に往来する時代が何十年と続いていた。その文化は今でも深く根付いており、現在の交通に影響をもたらしている。

一般的な自転車が減少するにつれ、近年中国では電動自転車が増加しており、現在では2億台に達する。この電動自転車を使用する人には、自転車の習慣を自動車の交通状況下に当てはめて運転する人も多く、専門家はさらに多くの安全措置を採るべきだと指摘している。(翻訳・編集/藤)

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