潜入取材、中国に根付くアフリカ人=文化の違いを乗り越えて―中国メディア

Record China    2014年4月11日(金) 10時23分

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10日、広東省広州市には多くのアフリカ人が住んでいる。

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2014年4月10日、広東省広州市越秀区下[土唐]西路近くにある宝漢直街は、南には小北路、西には環市路がある名実ともに広州市の中心に位置する場所だ。しかし多くの広州人にとって、同地は身近であると同時にあまり知らない場所でもある。2002年ごろから、多くのアフリカ系商人が広州に来て貿易に従事するようになった。彼らから見て中国、特に広州のビジネス・貿易市場は東南アジアや香港よりも「利益が大きい」。そのため宝漢直街一帯は徐々にアフリカ人居住地区となり、それと同時に文化の違いによる行き違いや誤解から、地元住民はこのエリアの人や出来事を敬遠するようになった。羊城晩報が伝えた。

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李東(リー・ドン)さんは2年前、宝漢直街でアフリカ人を撮影しようと思い立った。しかし宝漢直街でカメラを取り出して撮影するのは簡単なことではない。一部のアフリカ人はビザの問題を抱えているため、見知らぬ人への警戒心が高いためだ。このため李さんは最初、公共のビジネスエリア周辺のみで撮影し、居住エリアには立ち入らなかった。アフリカ人との交流を深めるため、昨年3月に宝漢直街へ引っ越し、アフリカ人の隣人となった。当初は抵抗があったものの、徐々に互いに受け入れるようになった。

李さんから見ると、アフリカ人の隣人たちは他の地域から広州に来て働く出稼ぎ労働者と何の違いもない。この地では、彼らは同じように生活と夢のために故郷を離れてさすらう異郷人なのだ。中国に来てまだ1年にもならないカメルーン人は李さんの友人の一人だが、故郷でスーパーを経営しており、姉たちが店舗を管理している。彼は広州の駅近くの卸売市場で日用品を購入して持ち帰るのが主な仕事だ。興味深いことに、彼が李さんに語ったところでは、近年ますます多くの中国人がカメルーンへ行って店を開いている。彼が広州で感じるプレッシャーは強まっているという。

アフリカ人が数多く住む広州の宝漢直街は、早くから形成され、また世界各地に分布するチャイナタウンと同じく、互いに過去と未来を映し出しているといえる。(提供/人民網日本語版・翻訳/YH・編集/武藤)

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