母親の遺骨をダイヤモンドに=「いつも一緒にいられる」―重慶市

Record China    2014年4月9日(水) 18時57分

拡大

9日、中国では毎年の清明節(今年は4月5日)に墓参りをし、故人を偲ぶ習わしがある。しかし、重慶市に住む李芸●(リー・ユィンティエン、●はりっしんべんに舌)さんは今年の清明節、亡くなった母親の遺骨で制作した0.27カラットのダイヤモンドを家に持ち帰った。

(1 / 2 枚)

2014年4月9日、中国では毎年の清明節(今年は4月5日)に墓参りをし、故人を偲ぶ習わしがある。しかし、重慶市に住む李芸●(リー・ユィンティエン、●はりっしんべんに舌)さんは今年の清明節、亡くなった母親の遺骨で制作した0.27カラットのダイヤモンドを家に持ち帰った。李さんは「このダイヤモンドを指輪にするつもり。天国の母といつも一緒にいられる」と語る。重慶晩報が伝えた。

その他の写真

▼母親の遺骨をダイヤモンドに

「病気で亡くなった母とは、小さい頃から大の仲良しでした」。24歳の李さんは、悲しみをこらえながら母親のことを話し出した。

李さんの母親は今年1月に亡くなった。まだ40代だった。「母が亡くなった後、とても辛い毎日だった。そんな時、海外では遺骨をダイヤモンドにするサービスがあると聞き、母の遺骨で作ろうと思った」。

李さんは遺骨で作った1粒のホワイトダイヤモンドを手に乗せた。一見、普通のダイヤモンドとなんら変わりがないように見える。「母の遺骨200gを使い、0.27カラットのダイヤモンドにした。料金は1万5000元(約24万6000円)だった。ダイヤモンドは将来指輪にするつもり」。

親の骨をダイヤモンドにして身につけるなんて、怖くはないのだろうか?李さんはこの質問に首を振り、「母親だから怖くない」と語った。

▼半年で3人が遺骨ダイヤモンド制作

重慶市石橋鋪の葬儀場の外には葬儀用品の店が並んでいる。その中に、「遺骨ダイヤモンド」という看板を掲げた店があった。店内にはダイヤモンドのイヤリングやネックレスなどのアクセサリーが並んでいる。店員によると、これらのダイヤモンドは全て遺骨から制作したものだという。価格を見ると、0.03―0.1カラットで、オレンジダイヤモンドの場合、価格は6999元(約11万5000円)、レッド、ブルー、ホワイトダイヤモンドの場合は8999元(約14万8000円)。1―1.25カラットのブルーダイヤモンドだと9万9800元(約164万円)となっていた。

店員によると、制作したいダイヤモンドのサイズに合わせて必要な遺骨の量も決まる。成人の遺骨の重さは500gから1kg。1カラットのダイヤモンドを作る場合、500gの遺骨が必要となる。

同店の夏(シア)氏は「昨年下半期から現在までに、遺骨ダイヤモンドを制作したのはわずか3人のみ。現在国内には遺骨ダイヤモンドを作る技術がなく、米国に郵送して制作している。全てのダイヤモンドには証明書が添付され、ネット上で制作の進捗状況を確認することができる」と語る。(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/武藤)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携