マレーシア不明機、スパコン活用の契機に―中国メディア

Record China    2014年4月10日(木) 3時2分

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8日、マレーシア航空機の捜索活動は世界各国が科学技術競争を展開する戦場となっている。この20数日間に渡り、多くの衛星がインド洋南部に照準を合わせているが、これらの「ハイテクの目」は情報収集後、データ処理を行わなければならない。写真は「天河2号」。

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2014年4月8日、マレーシア航空MH370便の捜索活動は、世界各国が科学技術競争を展開する戦場となっている。この20数日間に渡り、多くの衛星がインド洋南部に照準を合わせているが、これらの「ハイテクの目」は情報収集後、データ処理を行わなければならない。これを担当するのは、スパコンだ。しかし、中国のスパコンの活用不足がここに来て問題になっている。中国青年報が伝えた。

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2014年アジア大学生スパコン・コンテスト(ASC)の記者会見において、高性能計算諮訊委員会(HPC)アジア太平洋区責任者の劉通(リウ・トン)氏は、記者に対して次の見解を示した。

スパコンで不明機のデータを解読する際に、ハードによるプラットフォームのほか、航空データを理解するソフトとスタッフが必要だ。しかしこのようなソフトは非常に不足しており、人材が欠乏している。中国はより多くのソフトを開発し、これを中国のスパコン「天河」、全国のスパコンで活用し、各業界にサービスを提供すべきだ。

しかしながら、中国にはこのようなソフトと人材を生む土壌がない。一部の人材がソフト開発に従事しているが、2−3年たっても報告ができなければ、上から開発費をカットされる可能性が高い。逆に開発したのがハードであれば、その効果は分かりやすいものとなる。整った奨励メカニズムを構築し、活用に従事する開発者の生活に適した環境を整えるべきだ。

▼若者を集めて人材確保を

4月下旬に開幕する2014年ASCにおいて、「天河2号」が大学生の新たな戦場となる。選手らは、応用問題の並行計算によって技を競う。ASCの発起人、高性能サーバー・ストレージ技術国家重点実験室室長、浪潮集団高級副総裁の王恩東氏は、「天河2号という優れた『鞍』が、千里を駆ける駿馬を見つけることを願っている。多くの若者をこの業界に参入させ、国家や業界のために人材を確保するべきだ」と語った。

2014年ASCはアジアスパコン協会、中山大学、浪潮集団が共催し、世界82校のチームが参加した。シンガポールの南洋理工大学、米パデュー大学、香港理工大学、清華大学などが最終選考に残り、決勝戦に進出した。また今年は「ePrize」計算チャレンジ賞を設立し、スパコン拡張性、性能改善で最も優秀なチームに授与する。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)

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