Record China 2020年12月16日(水) 12時40分
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中国人以上に中国の麺料理を熟知する一人の日本人が記した本の中国語版が、このほど現地で出版された。写真は中信出版社提供。
中国人以上に中国の麺料理を熟知する一人の日本人が記した本の中国語版が、このほど現地で出版された。
中信出版社が刊行したこの書籍のタイトルは、直訳すると「ただ一杯のおいしい麺のために:一人の日本人の中国30年・麺探しの旅」。著者は中国各地の特色ある麺料理を食べ歩いた坂本一敏氏だ。
中国メディアが「中国と日本の国交正常化後、初めて中国に入って旅行ルートを開発した日本人」と紹介する坂本氏は大手旅行会社に就職し、中国関連業務の担当になって初めて中国を訪れた。坂本氏の訪中回数は290回余り。足を運んだ地方の数は2000を超え、食べた麺料理は3000杯以上に上るそうだ。中には多くの中国人にとって食べたことも聞いたこともない「尼姑麺」も含まれているという。
坂本氏が同社で中国旅行を担当した年数は27年に及び、本書では1990年から2001年までの旅について紹介した。1996年に甘粛省旅遊局の局長など計7人で行った敦煌(甘粛省)・カシュガル(新疆ウイグル自治区)などへの旅では、新疆の独特な麺料理との出会いが周囲の景観やさまざまなエピソードを交えてつづられており、この旅でははしを使わずにスプーンで食べる麺料理との初めての遭遇もあったそうだ。
定年退職後の現在、中国の麺料理研究に携わる坂本氏は「この本を書いた目的は中国旅行に携わっていたことの記念」と述べるとともに、現地のガイドに役立ててもらいたいとの考えがあったことも語っている。(野谷)
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