三峡ダム周辺で強い地震、専門家はダム貯水との関連性を指摘―中国

Record China    2014年4月1日(火) 19時56分

拡大

31日、東方早報によると、三峡ダムがある湖北省宜昌市のシ帰県で地震が立て続けに発生した。余震は330回以上に上っている。専門家は三峡ダムの貯水との関連性を指摘している。

(1 / 2 枚)

2014年3月31日、東方早報によると、中国湖北省宜昌市のシ帰県で3日間に2回の強い地震が立て続けに発生した。同市には世界最大規模の水力発電ダム・三峡ダムがあるが、今回の震源地から25キロほどしか離れていない。余震は330回以上にも上っている。省地震局によると、地震による死傷者はなく、ダムにも影響は出ていない。

その他の写真

省地震局のダム誘発地震研究当局者は、2回の大きな地震について、「いずれも地質構造の断裂と関連性があるとみられる」と話している。また、三峡ダムの貯水との関連性も指摘し、研究を継続する必要があるとした。今後も強い地震が発生する恐れはあるものの、大きな被害をもたらすような揺れが起きる可能性は低いという。

三峡ダムプロジェクトと周辺の地震との関連性は以前から指摘されている。同県の歴史を記した「県志」によると、1985年までの1000年間で、体に感じる地震はわずか6回しかなく、いずれも揺れは小規模だった。しかし、ダムが貯水を開始した2003年には18回もの地震が起きており、うち15回は貯水が完了した後に発生している。

現在、三峡ダムは水位160メートル前後で、正常な状態にある。三峡ダムは毎年4〜5月が水位の最も低い時期にあたり、水位145メートル程度になる。9〜10月ごろから貯水を開始し、11月に最高水位約175メートルになるという。(翻訳・編集/岡田)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携