2014年3月27日、音信が途絶えたマレーシア航空MH370便の捜索活動が続く中、今回の事件によって、マレーシア観光に対する中国人の意欲が激減したことは間違いない。ウォール・ストリート・ジャーナルが伝えた。

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マレーシアのナジブ・ラザク首相は24日深夜、緊急記者会見を開き、「あらゆる情報を分析した結果、MH370便はインド洋南部で墜落し、地上に着陸することはなかった」と発表した。マレーシア航空は同日夜、乗客の家族に対し、「生存者なし」とのショートメッセージを発信した。

マレーシア政府はこの2週間、何度も記者会見を開いて最新情報を発表し続けた。にもかかわらず、24日の英語によるショートメッセージで「不明機は墜落、生存者なし」と冷酷に宣言したことから、社会から痛烈な批判が沸き起こった。英国のメディアは、「中国人の家族に対する配慮に余りにも欠けている。マレーシア側は、家族の大多数は英語が分からないことを認識すべきだ。家族にオーストラリアに来てもらうのが筋だが、彼らの多くはパスポートを所持していない」と批判のコメントを掲載した。

中国の大手ポータルサイト・新浪の調査によると、「今回の事件が今後の中国人のマレーシア観光に大きく影響すると思うか」との問いに対し、約3万8400人の回答者うち、「影響する」と答えた人が77％、「影響しない」が19％、「まだ分からない」が4％だった。

米投資銀行メリルリンチの報告によると、マレーシアを訪れる外国人観光客のうち、中国人は12％を占め、マレーシア観光収入に対する中国人の貢献度は6％。この数値はマレーシアのGDP総額の0．4％に相当する。（提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/TF）