中国のニュースサイト、観察者網の1日付記事によると、オーストラリアの政治家がこのほど、「中国製品ボイコット」を呼び掛けたのに対し、同国のメディアは「失敗する運命にあるだけでなく、豪州自身の利益にも害を及ぼすことになる」と論じているという。

記事によると、豪連邦議会上院議員で、極右政党ワンネーションの創設者兼党首のポーリン・ハンソン氏は11月30日、フェイスブックへの投稿で、中国外交部の趙立堅（ジャオ・リージエン）報道官がツイッターに風刺画を投稿したことを強く非難した上で、豪州の消費者に対し、今年のクリスマスに中国製品をボイコットするよう呼び掛けた。

趙氏は11月30日、ツイッターへの投稿で、アフガニスタンの国旗の上に座った豪軍兵士が現地の子どもの喉をナイフで切り裂こうとしている画像を引用し、「豪軍兵士によるアフガニスタンの民間人と囚人の殺害にショックを受けた」などと非難した。

これを受け、モリソン豪首相は、趙氏がツイッターにフェイク画像を投稿したとして、中国側に画像の削除と謝罪を求めていた。

ハンソン氏による中国製品ボイコットの呼び掛けに対し、豪ニュースサイトのnews．com．auは1日付記事で、中国は豪州の輸入に関して最も重要なパートナーであることなどを挙げ、「計画は失敗する運命にあるだけでなく、豪州自身の利益にも害を及ぼすことになる」と論じているという。（翻訳・編集/柳川）