フライメディア 2020年11月15日(日) 5時40分
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コロナ禍により世界各国からの観光客が台湾に来れなくなった今、九份の多くの店が窮地に立たされているようだ。
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北半球では多くの国々が冬を迎えている中、心配されていた冬のコロナウィルスが猛威をふるい始めて来ているようだ。日本ではGo Toトラベルの対策が実施され全国の観光地が賑わいを取り戻して来ているようだが、今回は台湾の観光地の様子をレポートしようと思う。
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日本人にとって最も人気とも言える台湾の観光スポット「九份」。コロナ前は日本をはじめ韓国、中国等世界各国から観光客が押し寄せ、週末だけでなく平日も歩くのも大変な程の混雑ぶりであった。
筆者が足を運んだのは平日の昼間。コロナの感染がピークの時は知り合いのレストランオーナーから、「まるでゴーストタウンのようだ」との声を聞いたので、現在の姿が非常に心配であった。
メインの通りは3分の1の商店のオーナーが変わり、従業員を雇うコストをカットする為に土日のみの営業をする店が増えているようだ。
人通りの一切無い状況を想像していたのだが、現在は南部からの台湾人観光客や地元の人々で少しの賑わいを見せているようだ。
普段は韓国語や日本語が飛び交う通りだが、聞こえるのは全て中国語、それ以外の言語が聞こえてこないのが不思議に感じられた。
台湾のどこの観光地でも言える点だが、地元の人々が好んで食べるような100元以内の「小吃(地元の人々が食べるお手頃台湾グルメ)」の店は昼時には満席状態になっていた。
しかしながら海外からの観光客が好んで訪ねるような少し値段の高めの茶芸館や土産店はまるで別の地にいるような閑散とした状況であった。先に述べたように土日だけ開店する店や既に白旗をあげて早々と閉店している店もあった。
やはり日本でも同じ現象が見られると思うが、「海外観光客から人気の店」は今回のコロナで大変な打撃を受けているようだ。
そしてもう1つ気になったのが、以前のようなごった返した混雑ぶりが無くなったせいか、野良犬や野良猫がコロナ前よりも悠々としているようだった。
もともと台湾の野良犬はかなりの自由気ままな生活を送っているが、コロナにより人が減り、更に自由度が増しているように見える。
一方人間界は多くの経営者が経済的な打撃を受けている。今回のコロナがいつまで続くか先の見えない中、観光地で店を経営している人々は大きな岐路に立たされているようだ。
コロナの一刻も早い終息を願うばかりだ。(提供/フライメディア)
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