Record China 2020年10月27日(火) 12時20分
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27日、台湾・聯合報は、韓国で重篤な副反応が疑問視されているインフルエンザワクチンについて、台湾では現時点で当該ワクチンの接種を中止する予定はないと報じた。写真は台北の電車。
2020年10月27日、台湾・聯合報は、韓国で重篤な副反応が疑問視されているインフルエンザワクチンについて、台湾では現時点で当該ワクチンの接種を中止する予定はないと報じた。
記事は、韓国でインフルエンザワクチン接種後に死亡したと疑われるケースが立て続けに発生する中、シンガポール政府が25日にサノフィ製のワクチンを含む2種類のインフルエンザワクチンの使用一時停止を決定したと紹介。一方で、台湾では使用停止の発表はなく、衛生福利部の陳時中(チェン・シージョン)部長が台湾内におけるワクチン接種の副反応に関する報告に異常はないと述べたという。
陳部長は「現在まで、韓国での死亡事例の直接的な原因がインフルエンザワクチン接種であるとの確証は得られておらず、発生した副作用もメーカーやロットがそれぞれ異なる単発的なものということで、韓国でも接種を中止していない」と語った。
一方で、台湾ではサノフィ製のワクチンを接種した51歳の男性にギラン・バレー症候群が発現したほか、別の接種者1人も心筋炎を発症しており、ワクチン接種が原因ではないかとの疑問の声が出ている。これに対しサノフィは「台湾の心筋炎、ギラン・バレー症候群については、さらなる検査、調査をしなければワクチンとの関係性はわからない」としたほか、韓国での死亡報告についても「韓国の疾病予防管理局の調査グループが、死亡例とワクチン接種は無関係との調査結果を出している」とコメントしたという。
記事は、台湾の疾病管理署の統計として、今月25日までに公費によるインフルエンザワクチン接種数は415万2000本に上り、昨年よりも85万本多くなっていると伝えた。また、副反応に関する状況は「想定の範囲内」であるとし、23日現在で公費、自費のワクチン接種による副反応報告は51件で、そのうち重い副反応は12件となっていることを紹介した。(翻訳・編集/川尻)
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