Record China 2020年10月26日(月) 6時20分
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中国屈指の企業家で、同国のトップ富豪に選ばれ、全世界の華人としてもトップ富豪とされた王健林氏(写真)は、中国企業にとって金儲けをしにくい時代になったと論じた。
四川省綿陽市出身の企業家である王健林氏は22日、第1回川渝民営企業家峰会(四川・重慶民間企業家サミット)に出席し、中国企業が金儲けをしにくい時代に入ったと断言した。四川省成都市に本社を置く華西都市報が自社ニュースサイトの封面新聞を通じて23日付で報じた。
王氏は中国人の「富豪番付」である胡潤百富榜(フールン・バイフー・バン)で、2015年と16年には第1位に認定された。王氏の資産総額は香港の企業家で大富豪として知られる李嘉誠氏を超え、華人大富豪として全世界トップに躍り出たとされた。
サミットに出席した王健林氏は、改革開放の開始以来、中国では40年間にわたり年平均の経済成長率が9.5%という時期が続いたと指摘。経済規模が33.5倍も拡大し市場の急速拡大が続いたことが、企業に発展のチャンスを大量に提供し、金儲けは比較的楽だったと概観した。
王氏は続けて、中国経済は高度成長から質を高める段階に入っており、過去の追い風はなくなったと指摘。金儲けのチャンスは減少しつつあり、どの業界でも競争が白熱化していると論じた。ごく少数の企業を除き、ほとんどすべての中国企業にとって、金儲けが難しく、儲けられたとしても減速する時代が到来したという。
王氏はさらに、激烈な競争にさらされる中国企業にとっては科学技術とビジネスモデルが極めて重要と述べた上で、それよりさらに重要なことは企業管理であり、しっかりとした企業管理があってこそ、科学技術やビジネスモデルが成果を出せると主張した。
王氏はまた、企業にとって鍵となるのは企業家精神と指摘した上で、自らの理解として企業家精神として最も大切なことは、変革を目指すことであり、勤勉に奮闘して、それを堅持することと主張。状況が困難であるからこそ、企業家精神が強調されねばならないと論じた。
王氏は四川省や重慶市の企業家には、遊び好きで安逸に流れ、慣れ合いが横行するという地域文化の影響が見られると指摘。向上を心がけ社会に奉仕するという、新たなイメージやブランドを確立せねばならないと主張した。(翻訳・編集/如月隼人)
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