第9回大阪アジアン映画祭、台湾野球映画「KANO」に拍手鳴り止まず、監督ら感無量

Record China    2014年3月10日(月) 19時29分

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10日、第9回大阪アジアン映画祭が大阪で開かれている。初日の7日は台湾の野球映画「KANO」が海外初上映。上映後は観客総立ちのスタンディングオベーションとなり、台湾から駆けつけた出演者らに温かい拍手が送られた。

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2014年3月10日、「大阪発。日本全国、そしてアジアへ!」をテーマに、第9回大阪アジアン映画祭(3月7〜16日)が大阪で開かれている。初日の7日は台湾の野球映画「KANO」がオープニング作品として海外初上映。上映後は観客総立ちのスタンディングオベーションとなり、台湾から駆けつけた出演者らに温かい拍手が送られた。

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「KANO」は日本統治時代の1931年、台湾代表として夏の甲子園に出場し、準優勝した嘉義農林学校(嘉農=かのう)野球部の実話をもとに描く。「セデック・バレ」2部作(11)を監督したウェイ・ダーション(魏徳聖)氏が製作を担当。俳優として同作に出演したマー・ジーシアン(馬志翔)監督の長編デビュー作となる。

上映前の舞台あいさつには、二人のほか主演の永瀬正敏、坂井真紀、野球部員を演じた台湾の若手俳優が勢ぞろい。監督は日本語で「はじめまして。私はマーです。どうぞよろしく」とあいさつ。「今日は見に来て下さってありがとうございます。作品を気に入ってくれればうれしいです」と笑顔を見せた。同映画祭には3年連続の参加となるウェイ氏は「いつも客席がいっぱいでうれしい。本当にありがとう」と語った。

弱小チームを鍛え上げ、躍進に導いた近藤兵太郎監督を演じた永瀬は「僕の生徒たち、監督やプロデューサーが台湾から来てくれた。僕の誇りがここに立っている。彼らを見守って下さい」と話した。近藤の妻を演じた坂井は「先日(宣伝で訪れた)台湾で作品を見た。自分が出ていながらこの映画の大ファンになった」と語った。

さらに、日本語のせりふを監修した林海象監督も顔を見せた。「ウェイ監督や永瀬さんとは古くからの友人。今回は日本語のせりふを映画らしく書き換えた。よかったらほめてほしいし、悪ければ私のほうへ」と話し、観客の笑いを誘っていた。

この日は近藤監督の孫も客席で鑑賞した。3時間の上映後は、観客が総立ちとなってスタンディングオベーション。拍手はいつまでも鳴り止まず、監督らが再び壇上に登場し、感無量の表情で場内を見渡した。さらに一同はロビーに一列で並び、観客一人一人と握手を交わし、笑顔で感謝の言葉を伝えていた。

「KANO」は台湾で2月末に公開され、大ヒットとなっている。日本では15年公開される。(文/遠海安)

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