Record China 2020年10月23日(金) 0時20分
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大学生が、新入生歓迎のパフォーマンス動画を配信した。ところが、ティックトック(TikTok)は配信を中断した。倫理規定に抵触すると、機械が誤判断したためだった。 関係者は謝罪した。
中国では9月が学年の始まりだ。四川省の楽山師範学院では教員や先輩学生が10月18日夜、新入生を歓迎するためのパフォーマンスを披露した。若者の「健全な肉体美」を誇示するエクササイズだったが、動画配信プラットフォームのティックトック(抖音、TikTok)は動画の生配信を中断した。倫理規定に抵触、つまり「卑猥」と判定されたという。関係者は「深くお詫びします」などと表明した。南方都市報道が21日付で伝えた。
楽山師範学院は、微信(ウィーチャット)、微博(ウェイボー)、ティックトックに開設した公式アカウントで、動画を配信した。うちティックトックだけが配信を突然に打ち切った。理由は「着衣の露出過多」で、3日間の利用禁止処罰が宣言された。
動画を確認したところ、女性がビキニの水着姿、男性は短パンを着用するなどで、露出度は確かに高い。しかし、健全な肉体を誇示して「青春を謳歌」というメッセージが伝わってくる動画であり、規制の対象になるはずの「卑猥な動画」とは思えない。
中国では2015年ごろには、動画配信とその閲覧が極めて盛んになった。西側諸国での、いわゆるユーチューバーと同様な存在も多く出現した。視聴者数が収入に結びつくとあって、「過激」な投稿も発生した。代表的な例が、いわゆる「猥褻投稿」だ。極端な例では「子づくりの実況動画」の配信まで出現したという。
もちろん、中国の法律では禁止されており、当局の摘発が繰り返された。また、当局側は動画投稿を受け付けるサイトに対して、問題ある動画の短時間内の削除を要求するようになった。
大量の動画を処理するサイト側としては、「機械による判定」に頼らざるをえない状況だ。学生らのパフォーマンスの配信が中断された理由についてティックトックの関連部門責任者はまず、「厳格な安全基準を設けている」と説明。ただし、ボディービルやエアロビクス、さらに彫刻のような特定分野については、「今のところ識別には難しい面があり、たまたま誤作動してしまう現象がある」という。
同責任者は「ユーザーにご迷惑をおかけしたことを、深くお詫びいたします。誤作動で被害を受けた場合には、すぐに連絡してください。大至急、処理いたします」と述べた。(翻訳・編集/如月隼人)
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