Record China 2007年6月1日(金) 10時31分
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2007年5月29日、江蘇省無錫市の一部地域で水道水から異臭が発生し、ミネラルウォーターの買占め騒動が起きている。原因は水源の水質悪化。31日、政府は問題解決のために長江から水を引き入れたと発表した。
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2007年5月29日から、江蘇省無錫市の水道水から異臭が発生。飲料水を求めて、市民がミネラルウォーターを買い占める騒ぎとなっている。原因は無錫市の水源・太湖が50年来最低の水位となっており、さらに連日の高気温の影響で藍藻が大量発生し、湖の水質が悪化したためと見られる。
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5月31日、水利部太湖流域管理局は、問題解決のため1.9億トンもの長江の水を太湖に注入したと発表した。膨大な水が供給されたため、太湖の水位は3m以上にまで回復し、水質も大きく改善されたという。現時点で無錫市民の20%に通常の給水が回復したもよう。さらに同地区には今後2日以内に雷雨がくるとの天気予報もあり、給水と温度低下の2つの点で大きな「天の恵み」となりそうだ。***
今回の太湖の水質悪化問題では、無錫市以外の上海及び長江デルタの水系全体に連鎖的な影響を及ぼすのかが注目されている。31日、華東師範大学資源と環境科学学院・陸健健(ルー・ジエンジエン)教授はコメントを発表、太湖流域は水門で細かく区切られており、汚染拡大の危険性は少ないと指摘した。しかし今後の対策を誤れば、上海の水源に影響を与える可能性は否定できないとも述べている。(翻訳・編集/KT)
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