自信の国産旅客機にトラブル続出、「メード・イン・チャイナ」のイメージ失墜―中国

Record China    2014年2月28日(金) 19時52分

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26日、中国が独自に開発した国産旅客機・新舟60がトラブルを頻発している。同機は「メード・イン・チャイナ」を象徴する存在でもある。

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2014年2月26日、ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)中国語サイトによると、25日夜、中国の格安航空会社・奥凱航空(オッケー航空)の天津瀋陽便に問題が発生した。機体は中国が独自に開発した国産旅客機・新舟60(MA60)。

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同機は着陸装置に故障が出たことを計器が示していたが、その後計器の故障であることが判明。問題が明確になるまで空港上空を3時間旋回し続けた後、ようやく瀋陽桃仙国際空港に着陸することができた。

着陸装置の問題はつい先日も同型機で発生している。2月4日、陝西省西安市に本社を置く幸福航空の新舟60は、河南省の鄭州新鄭国際空港に着陸する際、前部着陸装置が収納されてしまい、機体前部が滑走路に接触した。1カ月という短い間に事故が2件連続して発生したことで、同機種の安全性を疑問視する見方が強まっている。

製造元の西安飛機工業公司は、慎重を期すため国内における同機すべての運航一時中止を航空当局に申請し、システムの全面的な検査を行うことを決めた。公表されている統計では、同社は2013年末までに国内外で210機を超える発注を受けており、納入済み88機の多くは海外からの発注だという。

新舟60はこれまで8件の事故を起こしており、3機が機体全体を破損し、全壊率は4%。25人が死亡する事故も1件起きている。2月4日の事故を受けてから運航をたびたび中断して検査・補修を行っていたにもかかわらず、1カ月も経たないうちに同様の事故が起きたことになり、徹底した検査を行って事故発生率を大幅に引き下げることができなければ、メード・イン・チャイナのイメージは失墜することになる。(翻訳・編集/岡田)

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