陝西省の秦嶺国家植物園でトキ20羽を放鳥、5羽に発信器―中国

人民網日本語版    2020年9月28日(月) 20時50分

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陝西省秦嶺山脈の北麓に生息するトキの個体数をさらに増やし、分布範囲を拡大させ、個体群を継続して健全に発展させるべく、トキの放鳥が26日、秦嶺国家植物園で行われた。

陝西省秦嶺山脈の北麓に生息するトキの個体数をさらに増やし、分布範囲を拡大させ、個体群を継続して健全に発展させるべく、トキの放鳥が26日、秦嶺国家植物園で行われた。華商網が伝えた。

同日、秦嶺国家植物園の楓葉湖の湖畔で、トキ20羽が放鳥された。今回放鳥されたトキ20羽の年齢はさまざまで、陝西省林業当局はそのうち5羽に衛星発信器を装着し、トキの生存状況をリアルタイムでモニタリングする。トキの野外でのエサ探し、繁殖、移動などの規律を研究し、トキの長距離飛行を回復させるための科学的調査を行う。冬の間は、エサを与え、野外での生息に適応できていない個体を発見した場合はすぐに救出して、收容する。

陝西省林業局の党双忍(ダン・シュアンレン)局長は放鳥に先立ってあいさつし、「トキは、6000万年前の始新世の時代からいる鳥類で、その時から東アジア大陸やシベリアの上空を飛び回っていた。昔、トキの個体数は非常に多かった。しかし、20世紀に入り、農業の工業化が進み、トキは前例のない生存の危機に直面するようになった。1981年、世界で残るトキは、秦嶺山脈の山奥にある陝西省洋県に生息する7羽だけとなり、秦嶺山脈はトキにとって、『ノアの方舟』となった」と語った。

長年の努力を経て、トキの個体数は1981年の7羽から、現在は5000羽以上に増え、生息面積も当時の5平方キロから1万5000平方キロに拡大した。人工的な繁殖と野生化のため放鳥されたトキはすでに第10世代以上となっており、世界にトキの人工繁殖・飼育・保護、野生化、放鳥などの「陝西モデル」を提供している。トキ、シンレイパンダ、ガゼル、キンシコウの「秦嶺四宝」は、第14回中国全国運動会のマスコットキャラクターに選ばれている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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