Record China 2014年1月29日(水) 21時10分
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28日、天才F1レーサーのライバル対決を描いた米映画「ラッシュ/プライドと友情」主演のクリス・ヘムズワース、ダニエル・ブリュール、ロン・ハワード監督が東京・六本木で記者会見した。
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2014年1月28日、天才F1レーサーのライバル対決を描いた米映画「ラッシュ/プライドと友情」主演のクリス・ヘムズワース、ダニエル・ブリュール、ロン・ハワード監督が東京・六本木で記者会見した。ハワード監督は「魅力的な二人をF1の世界で描ける。観客を驚かせ、レーシングカーに乗っているような映像を作りたかった」と語った。
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1970年代半ば、F1で頂点を競ったジェームス・ハント、ニキ・ラウダの対決を、「アポロ13」(95)のハワード監督が映画化した。自由奔放でカリスマ性あふれるハント、頭脳明晰で緻密なラウダ。正反対の二人がしのぎを削り、友情を育む過程を、迫力満点のレースシーンとともに描く。
映画化の経緯について、ハワード監督は「魅力的な二人をF1の世界を舞台に描ける。素晴らしい機会だと思った。二人の演技を引き出し、観客を驚かせたい。当時のF1の世界を再現し、あたかもレーシングカーに乗っているような映像を作りたかった」と話した。
実在の人物であるハントとラウダ。ハントは93年、45歳の若さで亡くなったが、ラウダは64歳で健在だ。当時の死闘は今もファンの間で語り継がれる。カリスマ的レーサーだった二人について、ヘムズワースは「彼らの正直さは素晴らしいと思った。レース場の中でも外でも、何をするか予想がつかない。とても面白いキャラクターだと感じた」と語った。
一方、レース中の事故で大けがを負い、奇跡の復活を果たしたラウダ。ブリュールは本人に会い、役作りについて話したという。「彼は人生の危機を乗り越え続けた。今までに会ったことのない人だ。一生自分を励ましてくれると思う。(撮影の)2カ月間、彼になり切り、人生を再現できたことは名誉であり、ありがたいことだった」と語った。
さらに、互いの役作りにも言及。ヘムズワースは「ダニエルはラウダ本人とすべての面で違う。にもかかわらず役になりきっていて驚いた。言葉のアクセント、立ち居振る舞い。変貌ぶりに日々学ばされた」と振り返った。その言葉にブリュールは「ハントは女性にもてるからね」とうらやましげ。「男のエゴがちょっと傷ついた。彼を見ると女性はみな失神するんだ」とニヤリ。会場の笑いを誘っていた。
そんな二人の起用により、ハワード監督が想像しなかった効果も表れた。「思っていたよりはるかに人間味のある物語になった。最大の驚きだ。撮影が進むうち、私が気づかない面を物語に与えてくれた。二人のキャラクターは完ぺきではないが、英雄の崇高さがある。それを作品に入れてくれた」と称賛した。
映画のクライマックスは76年10月、豪雨の富士スピードウェイ。二人の最終決戦の地となった。ハワード監督は「雨が降ると撮影チームに『さあ、日本へ行くぞ』と声をかけた。一番好きなシーンだ。伝説となり、神話化しているレースで、撮影は難しく挑戦でもあった。パワフルな映像を見せられるよう、魂を込めて撮った」と話していた。(文/遠海安)
「ラッシュ/プライドと友情」(2013年、米・独・英)
監督:ロン・ハワード
出演:ダニエル・ブリュール、クリス・ヘムズワース
作品写真:(C)2013 RUSH FILMS LIMITED/EGOLITOSSELL FILM AND ACTION IMAGE.ALL RIGHTS RESERVED.
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