南京大虐殺紀念館にコレクターらが20点寄贈、「中国軍隊が射殺した旧日本軍の将官」リストも―中国

Record China    2014年1月29日(水) 7時28分

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27日、中華民国時代にインド駐在武官事務所武官を務めた杜武氏の長男に当たる杜融氏らが、南京大虐殺紀念館に抗日戦争(日中戦争)時代の文化財、史料など約20点を寄贈した。

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2014年1月27日、中華民国時代にインド駐在武官事務所武官を務めた杜武(ドゥ・ウー)氏の長男に当たる杜融(ドゥ・ロン)氏、南京市のコレクター韓伝寿(ハン・ユィンショウ)氏、郭永柱(グゥオ・ヨンジュウ)氏、同京の市民・王国彬(ワン・グゥオビン)氏らはこのほど、南京大虐殺紀念館に抗日戦争(日中戦争)時代の文化財、史料など約20点を寄贈した。同紀念館は現在、拡張工事を行っており、2015年9月に竣工する計画。敷地面積2.5ヘクタールの新館に同寄贈物が展示される。京華時報が伝えた。

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杜融氏は、中国遠征軍や日中戦争時に活躍した軍人・孫立人(スン・リーレン)氏と関係がある文化財を寄贈した。うち、「1948孫立人贈台湾」と書かれた「陸軍訓練司令部第1回射撃径賽大会越野賽紀念章」は、日中戦争に勝利を収めた後、孫氏が杜武氏に贈った記念品だ。1946年3月に出版された中国のミャンマー遠征軍をテーマにした小説や1947年に出版された小説は、当時の遠征軍や軍人の生活を描いている。

王国彬さんが寄贈したのは、斧と弁当箱。弁当箱の裏には日本語が刻まれており、旧日本軍の遺留品とみられている。

3回目の寄贈となる韓伝寿さんはこれまで、証章など30点以上を寄贈してきた。韓さんが今回寄贈したのは、戦争当時の勲章10点。1955年に新中国国務院が華北地方で活動した八路軍や華南地区で再編された軍隊組織・新四軍のうち、不具となった指揮官・戦闘員に授与した「自由独立奨章」で、軍人が中国共産党の指導の下、日本と戦った歴史の証拠となっている。

1937年の南京防衛戦に参加した戦闘部隊第88師の特務連長だった郭学礼(グオ・シュエリー)氏の息子・郭永柱氏は、同紀念館に展示されている同戦いで犠牲になった朱赤(ジュウ・チー)氏の遺物や旧日本軍が遺体を焼くのに使ったタンクなどの提供者で、今回は国民政府重慶統戦部商務印刷工場が印刷した「中国軍隊が射殺した旧日本軍の将官」のリストを寄贈した。同リストには、広東省中山市で射殺された大角岑生海軍大将など、62人の名前が記されている。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤)

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